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モロッコの“ジンクス”発動と思いきや…スペインがアスパスのAT同点弾で首位通過!!

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土壇場の同点弾でスペインを救ったFWイアゴ・アスパス

[6.25 ロシアW杯B組 スペイン2-2モロッコ カリーニングラード]

 ロシアW杯グループリーグ第3節1日目が25日に行われ、B組ではスペイン代表モロッコ代表と2-2で引き分けた。前半14分にミスからFWハリド・ブタイブに先制点を許し、同19分にMFイスコが同点弾を挙げたが、後半36分にはFWユセフ・アン・ネシリに勝ち越し点を献上。しかし、同アディショナルタイム1分に途中出場のFWイアゴ・アスパスが同点ゴールを決めた。ポルトガルと勝ち点5で並びながらも総得点で上回ったスペインは、首位でグループリーグを突破。7月1日の決勝トーナメント1回戦で開催国のロシアと対決する。

 試合は波乱の幕開けとなった。スペインは前半14分に最終ラインでゆっくりとボールを回していた際、MFアンドレス・イニエスタからDFセルヒオ・ラモスへのリターンパスが中途半端となり、ブタイブに奪われる。ブタイブはドリブルで抜け出し、PA内中央でGKダビド・デ・ヘアとの1対1を制して左足で流し込んだ。

 2連敗でグループリーグ敗退が確定しているモロッコは、これがチームとして今大会初ゴール。1998年フランス大会以来、20年ぶりに出場したW杯でついに得点を記録した。

 それでも引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるスペインは、前半19分に追いつく。イスコがPA手前中央のFWジエゴ・コスタにつなぎ、D・コスタのワンタッチパスにイニエスタが反応。スピードに乗った状態から右足のアウトで折り返すと、ゴール前で受けたイスコが右足で豪快に蹴り込む。イスコの今大会初得点で1-1とした。

 前半25分にはスローインの流れから抜け出したブタイブが、再びデ・ヘアとの1対1を迎える。左足でシュートを打ったが、今度はデ・ヘアが好セーブで得点を許さない。スペインは同アディショナルタイム2分に決定機。PA内左に切れ込んだイニエスタが折り返し、相手DFに当たったボールにD・コスタがスライディングしながら右足で合わせる。しかしジャストミートせず、シュートはゴール右に外れた。

 前半を1-1で終えたスペインは後半も危ないシーンが続く。後半2分、DFダニエル・カルバハルのバックパスがPA手前中央にいたDFジェラール・ピケの右腕に当たるも、主審の笛は鳴らず。同10分にはモロッコのMFノルディン・アムラバトがPA手前右から右足でホップするような軌道のシュートを放つが、ゴール左角を直撃した。

 序盤のピンチをしのいだスペインは徐々にチャンスを増やしていく。後半17分、右サイドのカルバハルのクロスからPA内中央のイスコがヘディングシュート。ゴール右隅をとらえたが、DFロマン・サイスが頭で外に出し、スペインは勝ち越すことができない。続く右CKからキッカーのイスコが右足でクロスを入れ、ピケが頭で合わせるも、わずかにゴール左に外れた。

 スペインは後半29分にD・コスタに代えてアスパス、MFチアゴ・アルカンタラに代えてMFマルコ・アセンシオを投入する2枚替えを敢行。だが、完全に流れをつかむまでには至らない。

 後半35分、モロッコのDFナビル・ディラルが右足で折り返し、MFハキム・ジイェクが左足でシュート。ピケの左手に当たったが、主審はハンドを取らず、右CKとなる。それでもキッカーのMFファイサル・ファジルが右足でクロスを供給すると、PA内中央でアン・ネシリがS・ラモスに競り勝ち、頭でゴール右に押し込む。

 W杯では過去15試合でわずか2勝のモロッコだが、その2勝はいずれもグループリーグ最終節で挙げており、1986年メキシコ大会はポルトガルに3-1、1998年フランス大会はスコットランドに3-0で快勝。“2度あることは3度ある”が現実のものとなるかに思われた。

 スペインは後半アディショナルタイム1分、右CKのショートコーナーからカルバハルが右クロスを送り、ニアのアスパスが右足のヒールでネットを揺らす。一度はオフサイドの判定となったが、ビデオ・ アシスタントレフェリー(VAR)によって覆り、同点ゴールが認められる。スペインは辛くも2-2で引き分け、2大会ぶりのグループリーグ突破を果たした。

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