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カタールW杯の「恥ずべき現実」…無給で働く移民労働者たち

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2022年W杯の開催地となるカタール

 国際人権団体『アムネスティ・インターナショナル』が、2022年カタール・ワールドカップの建設業などに携わる移民労働者の厳しい状況を明らかにした。英『BBC』など複数メディアが報じている。

 カタールは2022年のW杯開催に向け、7つの新しいスタジアムを建設する予定。そのため他国から数十万人の建設労働者を迎え入れたが、人権グループからのレポートによると、何千人もの労働者が無給で働くことを余儀なくされるという。

 この給料未払い問題は以前から指摘されており、カタール当局は2017年11月に労働者の権利を改善するための新しい法律を制定した。

 そこには一時的な最低賃金の導入、労働者保険基金の創設、問題に対処するための委員会の設置なども含まれていたが、アムネスティの最新報告書によれば、3つの建設会社と清掃会社に雇用されている数百人の移民労働者が給料を支払われないまま帰国を強いられていたという。

 アムネスティはカタール当局に「労働搾取の恥ずべき現実を終わらせる」よう要請したと同メディアは伝えている。

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