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W杯出場を呼び込む圧巻4発のケインに指揮官「もし彼を交代させなかったら、ルーニーの家族から電話が来ただろう」

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4ゴールの活躍を披露したFWハリー・ケイン

[11.15 W杯欧州予選 サンマリノ0-10イングランド]

 カタールW杯欧州予選のグループI第10節が15日に行われ、敵地でサンマリノ代表を10-0で撃破したイングランド代表が7大会連続16回目の本大会出場を決めた。エースのFWハリー・ケイン(トッテナム)は、この試合で4ゴールの大活躍。代表通算48得点目を記録し、ゲーリー・リネカー氏に並ぶ同国歴代3位タイに浮上した。

 ケインは2-0で迎えた前半27分にPKを決めると、同32分には左サイドのFWエミール・スミス・ロウ(アーセナル)からのクロスを左足で蹴り込み、立て続けにゴールを奪取。同39分にもPKを沈め、12日の第9節アルバニア代表戦(○5-0)に続いて2試合連続のハットトリックを達成した。同42分にはPA内中央での細かいボールタッチから右足で流し込み、この日4点目をマーク。イングランド代表通算48ゴールとし、同国歴代3位のリネカー氏に並んだ。

 ケインはさらに得点記録を更新する可能性もあったが、後半18分に途中交代。イングランドは最後まで攻撃の手を緩めず、10-0の大勝で首位通過を果たした。

 欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイトによると、ケインは試合後に『ITVスポーツ』のインタビューに応じ、「ファンタスティックだ。今夜の勝利は予想されていたものだけど、僕らは素晴らしい仕事をしたよ。予選突破は簡単ではないんだ。いつも僕たちが試合に勝つと、人々は相手を下に見るけどね。厳しい戦いだからこそ、突破できて素晴らしい気分だ」と喜びを語っている。

 代表通算ゴール数でリネカー氏に肩を並べたことについては「イングランドのユニフォームを着るたびに誇りを感じる。代表でゴールを決めるたびに、自分のキャリアの中でも最高の気分になるよ」と話した。

 来年のカタール大会は自身にとって2度目のW杯となる。「僕たちは常に成長し続けていると感じる」とチームに手応えを示したケインは、「次の大会まで時間がないので、時間を有効に使う必要がある。全てのトレーニング、全ての試合を利用し、小さなピースを微調整していく。何年もかけて作り上げてきたメンタリティーを、ワールドカップでも発揮できることを願っている」と本大会での躍進に向けて意気込んだ。

 また、ガレス・サウスゲート監督は4ゴールのケインに対し、「彼は驚異的なストライカーだが、これまで多くのゴールが生まれた試合では、明らかに彼にはチャンスがなかった。今夜はそのチャンスを与えたかった。彼は見事にそれをモノにしたね」と称賛した。

 現エースは代表通算得点で歴代1位のウェイン・ルーニー氏(53得点)まであと5ゴールに迫っている。指揮官は「もし彼をピッチに残していたら、ウェイン・ルーニーの家族から電話で交代を促されていただろう」と冗談交じりに語った。

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