元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏がイタリアのラジオ局『ラディオ24』のインタビューに応じ、カタール・ワールドカップ(W杯)に自身の見解を示した。

　カタールW杯の準々決勝では優勝候補のブラジルがクロアチアに敗れたほか、強豪ポルトガルもダークホースのモロッコに屈して姿を消した。準決勝の舞台には、サプライズの2か国に加えて、イングランドとのヨーロッパ対決を制したフランス、オランダとのPK戦を制したアルゼンチンが立つこととなる。

　しかし、ザッケローニ氏はこの顔ぶれに驚きを示していない。その上で、カタールW杯の行方を左右することになった3つの要素を指摘した。

「この4チームのこれまでの戦いぶりや今回のW杯の流れを見る限り、まったく驚いていない。今大会の特徴は、1人のクオリティがチーム全体に支えられているという要素だろう。たった1人の個の力や前線のクオリティだけでは不十分なんだ。それから今大会に大きな影響を与えた要素があと2つある。まずは実質プレー時間。おかげでチームは最後までプレーをするようになった。それから5人交代制。試合のラスト15～20分の重要な時間帯に、クオリティの高い選手を投入することができるようになった。このため、試合は最後まで高いレベルのプレーが維持されている」

　続いてザック氏は、ユベントスに所属するフランス代表MFアドリアン・ラビオを絶賛した。

「ラビオはフランスの中盤で最も重要な選手だ。彼がフランスの中盤を支えている。ユベントスのファンに愛されていないかもしれないが、ユベントスにおいても重要な役割を担っている。それにゴールを挙げることもできる選手だ」

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