フランス代表のディディエ・デシャン監督が13日、カタールW杯準決勝モロッコ戦の前日会見に出席し、中盤でチームを支えているMFアントワーヌ・グリーズマン(A・マドリー)を手放しで称えた。

　グリーズマンは準々決勝のイングランド戦(○2-1)でチームを勝利に導く2アシストを記録。かつては攻撃的なポジションを主戦場としていたが、今大会では4-3-3のインサイドハーフとして守備のタスクも激しくこなし、攻守のつなぎ役としてタレント軍団を支える働きを見せている。

　デシャン監督は会見で報道陣からグリーズマンの成功の秘訣を問われ、「彼は素晴らしいトーナメントを過ごしているし、われわれは明日も同様に彼を必要としている。ハードワークと才能に裏付けられた技術でチームを変えてくれる選手で、異なる役割でチームによく適応してくれている」と今大会での貢献に目を見張った。

　さらに「彼は守備でも貢献してくれるし、攻撃ではプレーメーカーだ。その左足は才能に満ち溢れており、他の選手に素晴らしいチャンスをもたらしている。チームのためになることを常に考えているし、大半の選手よりも際立ってハードワークをしている」とあらゆる面で絶賛。「彼は10年ほどエリートプレーヤーであり続けたが、チャレンジングな時期をくぐり抜け、ワールドクラスの全ての選手のように精神的にとても強い選手になった。彼はいま最高の時期にある」と苦しい時期の奮闘を称えた。

　準決勝のモロッコ戦は2大会連続の決勝進出がかかる大一番。指揮官は「われわれには経験豊富な選手たちが何人もいるし、キャンプ地にはとても良いスピリットがある。ピッチで成し遂げてきたという事実がわれわれを団結させており、その自信がセミファイナルを突破させてくれるはずだ」と自信を示した。

(取材・文　竹内達也)

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