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W杯準決勝で代表初ゴール!! 開幕直前に日本からカタール入りしたFWコロ・ムアニ「夢の中にいるようだ」

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FWランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)

[12.14 カタールW杯準決勝 フランス 2-0 モロッコ アルホール]

 1-0で迎えた後半34分、フランス代表の勝利を決定づけるゴールを沈めたのは、11月中旬の日本滞在時にカタール行きを知らされた24歳のストライカーだった。試合後、現地メディアの取材に応じたFWランダル・コロ・ムアニ(フランクフルト)は「夢の中にいるようだ。実感がわかない」と戸惑い気味に答えたという。

 コロ・ムアニはFWウスマン・デンベレ(バルセロナ)に代わって投入され、わずか44秒後のことだった。強引に突破を仕掛けたFWキリアン・ムバッペ(パリSG)がダブルタッチからシュートを狙うと、相手に当たったボールがゴール前に転がり、すかさず走り込んだコロ・ムアニがワンタッチシュート。ファーストタッチでゴールを陥れた。

 ターンオーバーで臨んだグループリーグ第3節チュニジア戦(●0-1)に続く今大会出場となったコロ・ムアニにとっては、A代表4試合目での初ゴール。また途中出場からわずか44秒後のゴールは、W杯の歴史上でも3番目に速い記録となった。

 コロ・ムアニは当初、カタールW杯メンバーに入っていなかったが、FWクリストファー・エンクンク(ライプツィヒ)の負傷によって11月16日に追加招集。当時は所属先のフランクフルトでさいたまシティカップに参加するため、日本に滞在していたが、ディディエ・デシャン監督からの電話で呼び出された。

 今季のブンデスリーガでは14試合9アシストを記録するなど、周囲を活かせるスキルも持つストライカーだが、突然の招集には「ショッキングだった。でも幸せに思った」と独特の表現で感慨を語っていたコロ・ムアニ。それでもあれから1か月、W杯準決勝という舞台で見事に結果を出した。

 ディディエ・デシャン監督は試合後の記者会見でMFキングスレー・コマン(バイエルン)の体調不良もあって出番を与えたと明かしつつ、「彼が得点したので起用は良い判断だった」と満足げ。「他にも出場できる選手はいるし、ベンチに違いを生み出す選手がいることが重要だ」と選手層の厚さに自信を示した。

(取材・文 竹内達也)
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