beacon

クロアチアは“独立後初出場”1998年以来の3決へ…当時4歳コバチッチが感慨「どれほど誇りに思ってきたか」

このエントリーをはてなブックマークに追加

MFマテオ・コバチッチ(チェルシー)

 クロアチア代表のズラトコ・ダリッチ監督とMFマテオ・コバチッチ(チェルシー)が16日、カタールW杯3位決定戦モロッコ戦の前日会見に出席した。前回大会に続く決勝進出は逃したが、指揮官は「われわれにとっての決勝戦。メダルを目指すための戦いになる」と意気込みを語った。

 準決勝に敗れたチーム同士の3位決定戦。過密スケジュールの7試合目ということで、他の大会ではメンバーを大きく入れ替えて臨む国も多く、位置付けの難しさは間違いない。指揮官も「100%でプレーする選手を送り込む」と述べるなど、先発の変更を示唆している。

 それでもモチベーションが薄れることはなさそうだ。「両者にとってこの試合はビッグマッチだ」と言い切った指揮官。コバチッチも「決勝戦に行きたかったが、残念ながら今回はそうはいかなかった。今は次の試合に集中している。これは大きな試合であり、銅メダルのためにベストを尽くしたい」と力を込めた。

 クロアチアにとっては、初出場で3位に輝いた1998年フランス大会以来となる3位決定戦。独立を果たした母国の歴史を刻んだ24年前の偉業はいまもチームに息づいている。

「クロアチアの代表チームにとって初めてのメダルであり、独立を果たしたばかりのクロアチアを世界に認識させる主要な出来事だった。そしてサッカーの世界で主要国に名乗りを挙げる始まりの出来事だった」。

 そう振り返ったのはダリッチ監督。「あれはほんの始まりに過ぎず、今は違うものになっている。われわれは銀メダルを取ったのだから」と自身が率いた前回大会の準優勝を誇ることも忘れなかったが、「98年は我が国にとって初めての大会であり、重要な大会だった。明日も同じように成し遂げることができるだろう。4年前、そして以前の成果が出たように成果を繰り返したい」と意気込みを示した。

 またクロアチア移民の息子としてオーストリアで生まれ、当時4歳だったコバチッチも「1998年のことは覚えている。それがいかにクロアチアにとって重要で、どれだけクロアチアの人々がそのことを誇りに思ってきたか」と力強く語った。

「代表でプレーしてきた選手たちはいつか同じ状況で、準決勝でメダルを争うことを望んできた。そして4年前、メダルを持ち帰ることができた。いまは2度目のチャンスだ。全ての人にとって大きなことだし、それを成し遂げられるようにベストを尽くしたい」(コバチッチ)。歴史を刻んだ24年前と同じ舞台。前回大会で印象付けた列強国としての地位をさらに固めるためにも、クロアチアは堂々とメダルマッチに挑む。

(取材・文 竹内達也)
▶「FIFA ワールドカップ」決勝トーナメントもABEMAで無料生中継!ハイライト無料配信!
★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2022W杯カタール大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2022W杯カタール大会日程&TV放送

TOP