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試練のデシャン監督、W杯連覇に意気込み「フランスにもメッシが勝つことを望む人もいるが…」

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フランス代表のディディエ・デシャン監督

 フランス代表のディディエ・デシャン監督が17日、カタールW杯決勝戦アルゼンチン戦(18日・ルサイル)の前日会見に出席した。報道陣からはチーム内に体調不良者が続出していることに関する質問も向けられたが、「私の健康状態を訊ねてくれてありがとう。私は完全に元気だ」と冗談まじりにはぐらかした。

 その上で「今朝早くにキャンプ地を出発したので彼らはまだ寝ていたようだ。最新の情報はない」と説明。「この状況に対して冷静なマネジメントを行うため、できる限りの努力をしているつもりだ。精神的に集中しているし、これから情報を得るつもりだ。今夜も明日もよく考えてる。重要な試合のために準備するのを楽しみにしている」と前向きに語った。

 フランス代表では今月中旬以降、チーム内にインフルエンザ性の体調不良者が続出。準決勝モロッコ戦をDFダヨ・ウパメカノ(バイエルン)、MFアドリアン・ラビオ(ユベントス)、MFキングスレイ・コマン(バイエルン)が欠場していた。現在はウパメカノ、ラビオの両選手はトレーニングに復帰したが、16日の練習ではコマンに加え、DFラファエル・バラン(マンチェスター・U)、DFイブラヒマ・コナテ(リバプール)が欠席していた。

 史上3か国目のW杯連覇を前に立ちはだかる最後の試練。前日会見の場では、FWリオネル・メッシにとって最後のW杯となるアルゼンチンの優勝を願う声が世界的に多いことにも絡めて、「自分一人しかいない。誰もフランスが勝ってほしいと思っていないと思うことはあるか」という質問も飛び出した。

 デシャン監督は「よくそのような感覚に陥ることがある」と認めながらも、「私は大丈夫だ」と断言。「一人でいることは苦にならないし、そうした不安は常に生じるものだ。われわれはここ(決勝)にいるわけで、アルゼンチン戦に向けてできる限りの準備をしてきた」と自信を示しつつ、「特に心配やストレスはない。こうした試合に向けては集中力を保ち、冷静であることが大事だ」と力強く語った。

 さらに「W杯決勝戦というのは試合はもちろん大事だが、目的はもちろんタイトルを獲得することだ。その背景となる状況もあり、アルゼンチンの人々、世界中の多くの人々、フランス人もメッシがW杯に勝つことを望んでいる人もいるのだろうが、われわれはわれわれの目的を達成するためにあらゆることを行う」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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