第3GKが“PK起用”で大仕事!!モロッコが史上初のU-20W杯決勝へ!! 日本倒したフランスはポグバ世代以来のVならず
[10.15 U-20W杯準決勝 フランス 1-1(PK4-5) モロッコ]
U-20ワールドカップは15日、準決勝を行い、モロッコが史上初の決勝進出を決めた。準決勝の相手は奇しくもA代表がカタールW杯の準決勝で敗れたフランス。前半32分にPKから先制し、後半14分に追いつかれるという拮抗した展開のなか、最後は1-1で迎えたPK戦でリベンジを果たした。
決勝トーナメントに入って韓国とアメリカを破ったモロッコと、日本とノルウェーを下したフランスとの対戦。フランスがモロッコの旧宗主国にあった関係で、モロッコ代表にはフランス生まれの選手やフランスのクラブでプレーする選手が多く並ぶなか、試合は互いに出方をうかがい合う接戦となった。
先に試合を動かしたのはモロッコだった。前半30分、MFヤシン・ハリフィ(シャルルロワ)が左CKを短く出し、フランス生まれのMFジェシム・ヤシン(ダンケルク)がクロスを送ると、これにベルギー世代別代表経験を持つDFイスマエル・バウフが反応。するとフランスのMFアンドレア・ル・ボルニュ(コモ)にユニフォームを引っ張られてジャンプできず、新ビデオ判定『FVS』によるリクエストでPKを獲得した。
キッカーはエースのFWヤシル・ザビリ。左足で右を狙ったキックはゴールポストに弾かれたが、跳ね返ったボールがGKリサンドル・オルメタ(バスティア)に当たってゴールマウスに吸い込まれ、オウンゴールでモロッコに先制点が入った。
それでも後半はフランスのペース。ラウンド16で日本を劇的な延長決勝弾で破って以降、自信に満ちたパフォーマンスを発揮しているなか、DFノアム・カマラ(パリSG)のパスをMFイレーヌ・トゥレ(モナコ)が収め、MFメイサム・ベナーマ(エネシー)のスルーパスで右ポケットを美しく崩す。これに抜け出したFWムスタファ・ダボ(ナント)の折り返しをFWリュカ・ミシャル(モナコ)が冷静に決めた。
日本戦で決勝のPKを決めていたミシャルはこれで今大会5ゴール目。大会得点ランキングトップタイに立った。
その後も主力の連戦出場が続くモロッコの消耗を突いたフランスが攻め込む展開となったが、延長戦に入っても決め切ることができない。国際Aマッチウィーク期間のみの緊急合流で日本戦から出場し、準々決勝ノルウェー戦で2ゴールを挙げていたFWサイモン・ブアブレ(ネオム)が所属クラブ都合で再びチームを離れた影響も感じさせていた。
そのまま延長戦でも決着がつかず、勝負の行方はPK戦へ。モロッコは試合途中にGKヤニス・ベンシャウシュ(モナコ)が負傷交代し、GKイブラヒム・ゴミス(マルセイユ)を投入していたが、PK戦直前にGKハキム・メスバイ(AS FAR)を投入した。
するとこのメスバイが勝利に導いた。互いに成功が続いた後攻フランスの2人目、DFガディ・ベユク(モデナ)はGKの動きを見ながら蹴ろうと試みたが、メスバイはテンポを外してきたキックにうまく我慢し、蹴る瞬間に横っ飛びで右に反応。ベユクはキックを乱され、ボールは左ポストに当たった。
一方、フランスも先攻モロッコ4人目FWモハメド・ハモニー(ジローナ)のキックを見事にセーブ。そのまま成功が続き、決着は6人目にもつれ込んだが、モロッコはMFナイム・バイアー(フォッジャ)が先に決めると、フランスFWディリアン・エンゲッサン(サンテティエンヌ)のキックはメスバイがスーパーセーブ。第3GKの大仕事で決着がつき、モロッコが全カテゴリを通じて史上初のW杯決勝進出を決めた。
一方、フランスはMFポール・ポグバらを擁して初優勝を果たした2005年以来のベスト4入りだったが、優勝には届かず。3位決定戦に回ることが決まった。
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U-20ワールドカップは15日、準決勝を行い、モロッコが史上初の決勝進出を決めた。準決勝の相手は奇しくもA代表がカタールW杯の準決勝で敗れたフランス。前半32分にPKから先制し、後半14分に追いつかれるという拮抗した展開のなか、最後は1-1で迎えたPK戦でリベンジを果たした。
決勝トーナメントに入って韓国とアメリカを破ったモロッコと、日本とノルウェーを下したフランスとの対戦。フランスがモロッコの旧宗主国にあった関係で、モロッコ代表にはフランス生まれの選手やフランスのクラブでプレーする選手が多く並ぶなか、試合は互いに出方をうかがい合う接戦となった。
先に試合を動かしたのはモロッコだった。前半30分、MFヤシン・ハリフィ(シャルルロワ)が左CKを短く出し、フランス生まれのMFジェシム・ヤシン(ダンケルク)がクロスを送ると、これにベルギー世代別代表経験を持つDFイスマエル・バウフが反応。するとフランスのMFアンドレア・ル・ボルニュ(コモ)にユニフォームを引っ張られてジャンプできず、新ビデオ判定『FVS』によるリクエストでPKを獲得した。
キッカーはエースのFWヤシル・ザビリ。左足で右を狙ったキックはゴールポストに弾かれたが、跳ね返ったボールがGKリサンドル・オルメタ(バスティア)に当たってゴールマウスに吸い込まれ、オウンゴールでモロッコに先制点が入った。
それでも後半はフランスのペース。ラウンド16で日本を劇的な延長決勝弾で破って以降、自信に満ちたパフォーマンスを発揮しているなか、DFノアム・カマラ(パリSG)のパスをMFイレーヌ・トゥレ(モナコ)が収め、MFメイサム・ベナーマ(エネシー)のスルーパスで右ポケットを美しく崩す。これに抜け出したFWムスタファ・ダボ(ナント)の折り返しをFWリュカ・ミシャル(モナコ)が冷静に決めた。
日本戦で決勝のPKを決めていたミシャルはこれで今大会5ゴール目。大会得点ランキングトップタイに立った。
その後も主力の連戦出場が続くモロッコの消耗を突いたフランスが攻め込む展開となったが、延長戦に入っても決め切ることができない。国際Aマッチウィーク期間のみの緊急合流で日本戦から出場し、準々決勝ノルウェー戦で2ゴールを挙げていたFWサイモン・ブアブレ(ネオム)が所属クラブ都合で再びチームを離れた影響も感じさせていた。
そのまま延長戦でも決着がつかず、勝負の行方はPK戦へ。モロッコは試合途中にGKヤニス・ベンシャウシュ(モナコ)が負傷交代し、GKイブラヒム・ゴミス(マルセイユ)を投入していたが、PK戦直前にGKハキム・メスバイ(AS FAR)を投入した。
するとこのメスバイが勝利に導いた。互いに成功が続いた後攻フランスの2人目、DFガディ・ベユク(モデナ)はGKの動きを見ながら蹴ろうと試みたが、メスバイはテンポを外してきたキックにうまく我慢し、蹴る瞬間に横っ飛びで右に反応。ベユクはキックを乱され、ボールは左ポストに当たった。
一方、フランスも先攻モロッコ4人目FWモハメド・ハモニー(ジローナ)のキックを見事にセーブ。そのまま成功が続き、決着は6人目にもつれ込んだが、モロッコはMFナイム・バイアー(フォッジャ)が先に決めると、フランスFWディリアン・エンゲッサン(サンテティエンヌ)のキックはメスバイがスーパーセーブ。第3GKの大仕事で決着がつき、モロッコが全カテゴリを通じて史上初のW杯決勝進出を決めた。
一方、フランスはMFポール・ポグバらを擁して初優勝を果たした2005年以来のベスト4入りだったが、優勝には届かず。3位決定戦に回ることが決まった。
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