「感情がない」親友対決制したムバッペ、PK失敗シーンはVARに皮肉「新しいフットボールの一部」
FW
[7.9 W杯準々決勝 フランス 2-0 モロッコ ボストン]
パリSGで一時代を築いた親友との再会にも私情は挟まなかった。W杯準々決勝モロッコ戦後、フラッシュインタビューに応じたフランス代表のFWキリアン・ムバッペ(R・マドリー)はDFアクラフ・ハキミ(パリSG)との対戦を次のように振り返った。
「ロッカールームで彼に再会する時はもっとつらいと思う。そこでは人間として、友人として向き合うことになるから。でもここ(ピッチ上)では感情は入らない。僕は勝つためにここにいるし、彼も勝つためにここに来ていたから」
2017年夏から24年夏までの7年間、パリSGで共に数々のタイトルを手にした2人。前回のカタールW杯でも準決勝で対戦し、健闘を讃えあった。この日、再戦も制する形となったムバッペはハキミへの敬意を示しながら、「彼は親友だからロッカーでは思うところはある。でも、ここには感情がない」と重ね重ね話した。
そんなムバッペはこの日、後半15分にスーパーゴールで決勝点を挙げたものの、前半には責任を感じるミスもあった。前半25分、自らのドリブル突破でPKを獲得したものの、VARチェックを挟んで蹴ったPKはコースが甘く、GKヤシン・ブヌがキャッチ。ムバッペによると3分間以上に及んだVARチェックによって「集中力が欠けた」自覚があったという。
「PKが下手だったが、状況が複雑だった。チェックが終わっているかと聞いたら(審判が)『そうだ』と答えたから、ウスマン(・デンベレ)がボールを渡してくれて、ボールを置いてプレーしようと思った。でも僕が集中し始めている時に彼(ブヌ)が来て『ペナルティ(PK)じゃない』と言ってきたんだ。でも僕はボールを手に取り直して、ピッチに置いて『ペナルティだ』と思い直した。そこで審判が『チェックすべきことがある』と言った。それで気が散ってしまった」
ムバッペはPKに備えて「どう集中するかはいろんなシナリオを考えていた」。ただ、VARチェックに時間を要することについては「このシナリオは持っていなかった」。
試合の流れを変えるPK失敗を経て「でもこのシナリオも考えておかないといけない。審判がペナルティと言った後にペナルティではないと言うかもしれないとね。どれくらい(中断が)続いたかは分からないけど、それが新しいフットボールの一部だ。VARのある新しいフットボールなら適応しないといけない」と皮肉気味に悔やんだ。
(取材・文 竹内達也)
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パリSGで一時代を築いた親友との再会にも私情は挟まなかった。W杯準々決勝モロッコ戦後、フラッシュインタビューに応じたフランス代表のFWキリアン・ムバッペ(R・マドリー)はDFアクラフ・ハキミ(パリSG)との対戦を次のように振り返った。
「ロッカールームで彼に再会する時はもっとつらいと思う。そこでは人間として、友人として向き合うことになるから。でもここ(ピッチ上)では感情は入らない。僕は勝つためにここにいるし、彼も勝つためにここに来ていたから」
2017年夏から24年夏までの7年間、パリSGで共に数々のタイトルを手にした2人。前回のカタールW杯でも準決勝で対戦し、健闘を讃えあった。この日、再戦も制する形となったムバッペはハキミへの敬意を示しながら、「彼は親友だからロッカーでは思うところはある。でも、ここには感情がない」と重ね重ね話した。
そんなムバッペはこの日、後半15分にスーパーゴールで決勝点を挙げたものの、前半には責任を感じるミスもあった。前半25分、自らのドリブル突破でPKを獲得したものの、VARチェックを挟んで蹴ったPKはコースが甘く、GKヤシン・ブヌがキャッチ。ムバッペによると3分間以上に及んだVARチェックによって「集中力が欠けた」自覚があったという。
「PKが下手だったが、状況が複雑だった。チェックが終わっているかと聞いたら(審判が)『そうだ』と答えたから、ウスマン(・デンベレ)がボールを渡してくれて、ボールを置いてプレーしようと思った。でも僕が集中し始めている時に彼(ブヌ)が来て『ペナルティ(PK)じゃない』と言ってきたんだ。でも僕はボールを手に取り直して、ピッチに置いて『ペナルティだ』と思い直した。そこで審判が『チェックすべきことがある』と言った。それで気が散ってしまった」
ムバッペはPKに備えて「どう集中するかはいろんなシナリオを考えていた」。ただ、VARチェックに時間を要することについては「このシナリオは持っていなかった」。
試合の流れを変えるPK失敗を経て「でもこのシナリオも考えておかないといけない。審判がペナルティと言った後にペナルティではないと言うかもしれないとね。どれくらい(中断が)続いたかは分からないけど、それが新しいフットボールの一部だ。VARのある新しいフットボールなら適応しないといけない」と皮肉気味に悔やんだ。
(取材・文 竹内達也)
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