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[Y☆voice180]桐光学園DF諸石健太「失点はしないということを前提に。桐光の伝統を守っていきたい」

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 高校年代の注目選手にその時どきの課題や目標について聞く連載企画「Youth star voice」。第180回目は桐光学園高(神奈川)のU-18日本代表DF諸石健太選手(3年)です。

 飛びぬけた身体能力を持つ選手ではないものの、抜群のポジショニングで相手の攻撃を封じ込む注目DF。その現在の目標、課題とは?(取材日:5月19日)

―川崎F U-18戦(5月19日)は3-0で勝利
「きょうはカウンターが上手くはまった。監督からも常にカウンターを狙えと言われていた。相手の守備が思ったよりも緩くて、後半はそこを狙えと言われていた」

―関東1部で首位争いをしている
「自分らからすると、カウンターが主なので、高体連より(ポゼッションの高い)ユースの方が戦いやすい。今は結果が出ているのでいいと思う」

―去年からメンバーも多く残っているし、今年のチームに自信を持っているのでは?
「自分たちは常に謙虚にやるだけです。インターハイへ向けて浮き足立っちゃうと、去年みたいに予選敗退ということもある。常に謙虚でやっていきたいです」

―それでも選手権でベスト16まで行って、目線を高くしてスタートできている
「(尚志にPK戦敗退した試合は)はっきりと負けの原因が分かっている。あそこで100パーセントを出せなかったのは力不足だったし、今は常に選手権を見据えて、常に100パーセントを出せるように日ごろからやっています。尚志戦は半分以下だったと思います。自分たちのサッカーができずに悔いの残る負け方になってしまった。先輩達の思いもありますし、常に全力をああいう舞台で出せるようにやっています」

―今年のチームの良さは
「去年に比べてサイドはスピードがあるので、サイド攻撃は去年よりもレベルアップしています。10番の松井を中心にポゼッションもできるし、裏に蹴るボールが少ないので去年よりは上だと思います」

―きょうは守備陣も完封
「ウチらが崩れるのはチームが崩れるのと一緒。CBは特に責任を持ってやっています」

―きょうの自分自身のパフォーマンスについては
「きょうはまあまあでした。ビルドアップのところでミスが多くなってしまった。今の自分はそれが課題なのでやらないといけない。最後やらせなかったことについては自分も良かったと思っています。自分が引っ張っていかないといけないので声出して4バックでやらせないようにしました」

―桐光の守りの堅さは伝統
「それだけは守っていきたい。失点はしないということを前提にやっていきたい。伝統を守っていきたいです」

―諸石選手がチームで心がけていることは
「(4月に)代表に行って、課題しか残らなかった。競り合いなんかはあっちで全然勝てなかったので、まずは日本で絶対に負けないという課題を持って今、やっています。あと、周りはプロに行っているヤツらがほとんどで常に高い意識を持ってやっていたのに、自分は日本で満足していたんだなぁと。ここでもっとやらなきゃと思いました。もっと高いレベルでやらなきゃと思いました。昨年(12月の海外遠征)は94ジャパンのメンバーがほとんどで助けられた。今回は初めて代表のヤツもいて、助けなきゃと思っていた。でもその中でも全然できなくて。また助けられてしまった。悔しさしか残らなかった」

―成長したことを見せるためには
「今、自分にはチームで結果を残すことしかないですね」

―今春、再びU-18代表に選ばれた
「自信は深まりました。今までやってきたことが間違っていなかったと思いました」

―上を目指そうという気持ちも高まった
「自分がどのくらいできるかは代表に行って分かったので、課題を1試合1試合見つけて、ああいう連中に近づけるようにやっていきたい」

―進路については。2年前の福森(現川崎F)はこの時期からすごく伸びた
「自分は大学を考えています。まだ通用しない、という葛藤があった。まずは大学ということを考えています。自分も(先輩である福森のように)伸びれればと思っています」

―現在目標としている選手は
「今野選手です。身体能力があまり高くないと思うけれどしっかりとやっている。自分もスピードがない分、今までポジショニングのディフェンスをやってきた。そういう面で今野選手は身長はないけれど、頑張っているし、目標としています。自分は今までポジショニングを主にやってきた。それで代表に行けたのは自信になりました」

―インターハイへ向けて
「今年はインターハイにまず行って、自分たちの実力を全国に見せなきゃいけないと思っています。神奈川を抜けた後にどれだけできるか。神奈川を抜けたら結果は出るんで神奈川を抜けることだけ考えています。守りが堅いのでこれからどう攻撃するか、インターハイまで高めていきたい」

(取材・文 吉田太郎)

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連載:「Youth star voice」

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