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[パティークカップ]パフォーマンスデータを計測・分析・管理する『miCoach SPEED_CELL TM』を強豪チームの選手たちがテスト

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 JFAアカデミー福島や流通経済大柏、清水商などU-18年代の強豪12チームが参加するadidasパティークカップでは、スパイクに装着するだけでプレー中のスピードや走行距離、スプリント回数などを計測・データ化できるadidas『miCoach SPEED_CELL TM』を全チームが使用しデータを採手。選手たちは80分間の試合でどのようなデータが出るのか興味津々な様子だった。

 9gの『miCoach SPEED_CELL TM』を超小型の専用のポケットが配置された『miCoach SPEED_CELL』対応のadidas社製スパイクに装着。練習や試合で計測されたデータを手軽にPCやiPhone/iPod touchにチェックすることができる。FC東京や流通経済大といった各カテゴリーのトップチームの選手たちが採用している一方、高校チームでも個人、チーム強化のためにデータを取り入れる動きが広まってきている。

 その効果について、この日強豪・鹿島学園を破った向上の小林賢一郎監督は「ゲームで動いているな、と思っていた子が動いていなかったり、逆にサボっているなと思っていた子が実はロングランをしているし、上手く休みながら賢い動きをしていた。彼ら(高校生)はデータに興味を持っています。だからこのデータを見せて『この運動量でこれだけの内容でやっているんだから、もっと動いたら(結果は)どうなの?』と示すことができる」と説明する。

 終盤のスプリント回数やスプリントの距離が落ちていないか、また試合中盤に運動量が落ちている時間帯がないかなど、データによって自分の課題を発見・改善することができる『miCoach SPEED_CELL TM』。この日データを採取した向上の10番・FW田中翔馬は「意識しました。(『miCoach SPEED_CELL TM』を装着するとデータとして表れるため)手を抜けない(苦笑)。自分は終盤動けなくなるので、試合中に休んでいる時間を知れればいい。データを活かして疲れている時に追い込めるようになりたい」と『miCoach SPEED_CELL TM』の結果を自身の今後のプレーに活かすことを誓っていた。前の試合や1か月前の自分と比較することもできる上に、チームメートや世界的プレーヤーと自身のプレー特性を比較することもできる。地道にトレーニングに励むことが大前提だが、データを活用して自分自身を知ることが「殻を破る」きっかけになるかもしれない。

(取材・文 吉田太郎)

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