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[プレミアリーグ チャンピオンシップ]東京Vユースに4発快勝!広島ユースが3年連続高円宮杯制覇!

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高円宮杯U-18サッカーリーグ2012プレミアリーグチャンピオンシップ
[12.16 プレミアリーグチャンピオンシップ 東京Vユース 1-4 広島ユース 埼玉]

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2012 チャンピオンシップが16日、埼玉スタジアム2002で開催され、プレミアリーグEAST優勝の東京ヴェルディユース(東京)と同WEST優勝のサンフレッチェ広島ユース(広島)が激突。U-19日本代表MF野津田岳人(3年)の2得点などによって4-1で勝った広島が、全日本ユース(U-18)選手権で優勝した10年、初代プレミアリーグチャンピオンシップ勝者となった昨年に続き、3年連続の高円宮杯制覇を成し遂げた。

 プレミアリーグEASTを14勝4分で制した東京Vと同WESTを15勝1分2敗の成績で連覇した広島。ともに2位に勝ち点10以上の差をつけて勝ち上がってきた両チームによる「高校世代日本一決定戦」は、試合開始わずか50秒でいきなり動く。広島はMF野口翼(2年)が左CKをニアサイドへ蹴り込む。これは東京VのU-19日本代表GKポープ・ウィリアム(3年)がクリアするが、接触があったか、守護神は落下した後に立ち上がることができない。広島はクリアボールを左サイドで拾った野口が対面のDFをかわしてクロスボールを入れると、DF大谷尚輝(2年)が後方へ流したボールを野津田が右足ボレーでGK不在のゴールへ叩き込んだ。

 今季J2で4得点を挙げているMF中島翔哉(3年)やJ2デビューを果たしているFW前田直輝(3年)ら来季トップチームへ昇格する6選手が先発した東京Vは、個々の能力の高さを活かして反撃。球際の強さと技術の高さで存在感を放つMF川辺駿(2年)とMF平田惇主将(3年)とのダブルボランチや3バック中心に堅い広島の守備網をなかなか破ることができなかったが、徐々に守備から攻撃への切り替えの速さをスピードアップさせていくと、23分には左CKからCB吉野恭平主将(3年)がヘディングシュート。29分にはポッカリと開いた中央のスペースを突いた前田がドリブルシュートへ持ち込み、31分には右中間で中島からのヒールパスを受けた前田の左足シュートがクロスバーを叩いた。

 その後もFW高木大輔(2年)や中島のミドルシュートが広島ゴールを襲っていく。だが攻撃に人数をかける東京Vからチャンスをつくり続けていた広島が先に2点目を奪う。41分、右中間でボールを受けた野津田がDF4人を引きつけて左前方へラストパス。これをMF末廣浩暉(3年)が右足ダイレクトでゴール右隅へ流し込んだ。

 2点ビハインドで前半を折り返した東京Vだが、後半開始直後の得点で反撃の狼煙を上げる。2分、中島の右CKをファーサイドの吉野が中央へ折り返すと、最後は左MF安在和樹(3年)が左足でゴールへねじ込んだ。試合の流れを引き寄せる大きな一撃。だが広島はトップチーム昇格内定の背番号10が再び東京Vを落胆させる。12分、ゴール正面からフリーで放った左足のミドルシュート。強烈な一撃はゴールエリア手前でバウンドすると、大きく変化し、GKの逆側へ弾んだボールはそのままゴールへ吸い込まれた。

 広島の勢いは止まらない。18分にも右サイドのFW越智大和(2年)が中央へグラウンダーのラストパス。これに走りこんだ平田が右足ダイレクトのミドルシュートを放つと、豪快な一撃がゴール左隅へ突き刺さった。

 3点差。追い込まれた東京Vは個人技とショートパスを駆使して広島ゴールへ迫ろうとするが、追撃することができない。終盤にはGKと1対1となった中島の決定的なシュートがゴール左へ外れるなど広島を脅かすことができず。51分に試合終了の笛が鳴り響くと、広島はベンチのコーチングスタッフ、控え選手たちがピッチへなだれ込む。J1制覇したトップチームに続く栄冠で3年連続の高校世代日本一。今季限りで退任する森山佳郎監督に最高のプレゼントを贈った。

(取材・文 吉田太郎))
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