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[MOM749]東京VユースMF澤井直人(2年)_小中高で名門の10番、値千金の決勝弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.3 東京都クラブユースU-17選手権2次予選リーグ 東京Vユース1-0町田ユース ヴェルディG]

 持ち味を発揮することができたのはチーム全体でわずかだった。後半に体力、判断力が大きく低下したこと苦しい試合となった東京Vユースだったが、新10番のMF澤井直人(2年)の挙げた1点によって勝利した。

 前半25分、澤井は敵陣中央でのインターセプトからDF間を突いて一気にPAへ侵入。そのまま右足シュートをゴールへねじ込んだ。「今年から10番を頂いて、やっぱりヴェルディの10番は仕事をしなければいけないと思いますし、その責任を感じて。でも1点じゃまだまだ足りない。もっとチームを楽にしたり、貢献できるようにもっとやっていけるようにしたい」。新10番、澤井はファーストディフェンスを簡単に外して迫力あるドリブルから決定的な仕事をしてのける。この日は右MF、ボランチ、トップ下、そしてFWでもプレー。決定的なクロスやラストパスを配給するなど攻撃を引っ張っていた。

 10番については冨樫剛一監督から指名された。「小学校6年生から中3でも10番をつけていて、自分の中では特別な番号なので、(指名された時は)素直に嬉しかったですね。それと同時にしっかりやらなければいけないと責任感がついたと思います」という。その攻撃力は特に魅力。昨年は分厚い選手層の中でSBとしても起用されていたが、それでも得点に絡む役割を果たしていた。

「一人ひとりの技術とかは高いと思う。それをどうチームとしてもっと力を加えていくかだと思います」という今年の目標は日本一と、トップチームでのプレー。「去年はチャンピオンシップで負けて、Jユースもクラブユースも予選敗退で、正直何もタイトルとれていない。今年はタイトルにこだわることと、自分自身は上で通用するような選手になれるように、日頃からトレーニングしていきたい」と誓った。小学生時代からヴェルディの10番を背負ってきた強力アタッカーが今年、2つの目標を果たす。

[写真]前半25分、東京VユースMF澤井が決勝ゴール
(取材・文 吉田太郎)

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