第8回ミズノカップU-18 IN熊本
[8.15 ミズノカップIN熊本モレリアステージ 野洲0-0(PK4-2)名東 大津町総合運動公園多目的(奥)]

　第8回ミズノカップU-18 IN熊本は15日午前、グループステージ最終節を行い、モレリアステージグループBの野洲(滋賀)対名東(愛知)戦は野洲が0-0で突入したPK戦の末、4-2で勝利。グループB1位を守り、決勝進出を決めた。

　野洲が名東の好守に苦しみながらも決勝進出を決めた。前日は広島観音(広島)に3-1で快勝した一方、0-2とリードされていた興國(大阪)戦が雷雨によって前半途中で中止、ノーゲームとなる幸運もあった野洲。この日はボールこそ支配し、局面でチャレンジをしているものの、CB白井景大(3年)とCB棚木善之(2年)中心にしっかりとブロックをつくって守る名東守備陣を崩しきることができない。テンポアップする際のショートパス一本一本が微妙にズレてしまう課題も見られ、無得点で終わった。

　また守備面でも野洲らしさを出すことができない。非常にコンパクトな陣形から5mのショートパスをつないで相手を押しこみ、例えボールを失ってもすぐに取り返す守備も野洲の良さだが、昨年のレギュラー経験者がゼロでまだ成長途中のチームは守備意識、ハードワークの部分もまだ未完成。山本佳司監督が厳しい指摘を繰り返していたが、FW飯山康介(3年)中心にカウンターで網をかいくぐってくる名東に自陣PAまでボールを運ばれ、セットプレーを許すシーンが見られた。それでもCB尾崎正浩(3年)が「名東は1トップやったので、そこを(2CBで)上手く消して守ることを意識した」という野洲はサイド、背後のスペースを突かれても要所を締め、相手に決定打を打たせることなく、無得点で70分間を終える。

　そして突入したPK戦ではGK小倉将司(2年)が好セーブを連発。名東2人目のキックを読みきって左へ跳んでストップすると、続く3人目も右へ跳んで体全体で止めた。3人連続で決めた野洲は4人目のMF西村仁志主将も右足シュートを決めて4-2で勝利。勝ち点で並んでいた2位・興國が広島観音にPK戦で敗れたため、グループB1位と決勝進出を決めた。

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