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[MOM827]野洲DF尾崎正浩(3年)_「野洲の守備」支える実力者

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
第8回ミズノカップU-18 IN熊本
[8.15 ミズノカップIN熊本モレリアステージ 野洲0-0(PK4-2)名東 大津町総合運動公園多目的(奥)]

 今大会決勝含めて4試合で2失点。安定感のあった野洲の守備を支えたのは、昨夏からCBへコンバートされているCB尾崎正浩(3年)だった。元々はSHやSB。主に攻撃的なポジションを務めてきたが、CBの選手層が薄かった昨夏からCBが本職となった。

 野洲は両SBが積極的に攻撃に絡むため、CB2人だけで相手の攻撃と対峙することがある。尾崎は「1対3とか1対2の場面が多いんで、そこで相手のすることを考えて、次動くのが難しい」。この試合でもカウンターからサイドを突破されて1対2の状況をつくられるシーンが何度かあった。それでも1対1が強く、スピードも武器とする尾崎は「サイドに行かして、相手をよりゴールから離れさせた」と上手く対応して無失点で乗り切った。2-1で勝った決勝でも「相手は1タッチで裏とか抜けてきて、こっちは球際で負けるシーンもあったんですけど、粘って防ぐことができたんで勝つことができたんじゃないかと思います。縦に出てきてドリとか個人技がすごかったので最後スルーパスを切ることを考えていた。それが上手くいったと思います」と危険なラストパスを何度もインターセプトして静岡学園の攻撃を封じきった。

 先発11人が全て卒業して迎えた新チーム。シーズン序盤はプリンスリーグでも大敗する試合が目立った。チームのスタイルとして攻撃に人数をかけるために、ファーストディフェンスが突破されるとその途端にピンチに陥ってしまう。経験値の少ない世代は苦戦が続いた。それでも尾崎が「チームとしてのプランとかどこで守るとか、ライン設定とかが曖昧だった。でも、それがプリンス通して良くなってきた」と話すように総体予選やプリンスリーグ中盤戦から改善されて守備に安定感が出てきている。今月上旬の全国高校総体は初戦敗退したが、守備陣は韮崎(山梨)に1点も与えなかった。

「(今は)最後後ろはゼロで終わって、前が得点取るまで粘るというのがちょっとあります」と尾崎。毎試合、攻撃陣が相手に警戒される中、守備陣は無失点で勝利につなげるだけだ。大目標である選手権へ向けては「全試合無失点で行けるように、前も得点力を増して3-0とか2-0で勝てるようにしたい。個人的にはチームを引っ張っていけるような後ろから声掛けをしていけたらいい」。守備の柱が野洲の攻撃サッカーを全力で支える。

(取材・文 吉田太郎)
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