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[MOM908]流通経済大柏MF青木亮太(3年)_選手権の借りはゴールで

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.8 高円宮杯プレミアリーグEAST第18節 流通経済大柏高3-1桐光学園高 流通経済大柏高G]

 目標に掲げていた得点王にはわずかに手が届かなかった。ただ、流通経済大柏のエース、MF青木亮太(3年)は2試合連続ゴールを決めて神戸U-18とのチャンピオンシップへ臨む。

 この日は1-1の後半12分、自陣からショートパスで繋がれてきたボールを左MF秋山陽介が中央へ入れると、逆サイドからオフサイドギリギリで飛び込んできた青木が冷静にゴールへ流し込む。前節終了時点ではJFAアカデミー福島のFW金子翔太、清水エスパルスユースのFW北川航也と並んで得点ランキング首位タイ。ゴールを決めた時点では単独首位に立ったが、その後金子に逆転されて得点王獲得はならなかった。

「(きょうは)シュートを打ちにいくというよりは、かわすという感覚になっていた。もうちょっとシュートを打ちにいく感覚でドリブルでいった方が点になっていたと思う。シュートを打つチャンスはあったので得点力不足かなと思いました」と残念がったが、それでも桐光学園の厳しいプレッシャーを高い技術と上体のフェイントでかわし、スルーパスやクロスで決定機を演出。また上手く間合いを詰める守備も効いていた。2点目を奪うことはできなかったが、チームをけん引。初優勝を静かに喜んだ。

 自身にとってチャンピオンシップはチームメートたちに借りを返すための舞台だ。市立船橋との選手権千葉県予選決勝は個人技で決定機をつくり出していたものの、不発に終わり、チームも0-1で敗戦。エースとしての仕事をすることができなかった。「決勝というところで決めないと意味が無い。借りを返す意味でも来週の試合でも点を取れるようにしたいと思います」と誓う。 

 選手権のために流経大柏に来た。ただ気持ちはもう日本一を懸けたチャンピオンシップへと切り替わっている。「勝って終わりたいですし、この一年間監督はじめスタッフの方々もやってきてくれた。恩返しという意味でも勝ちたいと思います。気合入れて。気合でいきたいです」。どちらかというと、静かな男が選手権の思いも込めて、その才能と気合でチームを日本一へ導く。

[写真]後半12分、流経大柏MF青木が勝ち越しゴール

(取材・文 吉田太郎)
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