[プレミアリーグチャンピオンシップ]流通経済大柏が高校年代日本一に!!
[12.15 高円宮杯チャンピオンシップ 流通経済大柏高1-1(PK5-4)神戸U-18 埼玉]
流通経済大柏が高校年代日本一に!! 高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 チャンピオンシップが15日、埼玉スタジアム2002で開催され、プレミアリーグEAST優勝の流通経済大柏高(千葉)とプレミアリーグWEST優勝のヴィッセル神戸U-18(兵庫)が激突した。流経大柏が前半38分にU-18日本代表候補MF石田和希主将の決めたゴールによって先制したが、神戸は後半アディショナルタイムにDF加古晴也が同点ゴール。1-1で突入したPK戦を5-4で制した流経大柏が、高円宮杯としては旧全日本ユース(U-18)選手権時代の07年以来2回目、11年にスタートしたチャンピオンシップでは初となる優勝を果たした。
12勝2分4敗の成績でプレミアリーグEASTを制した流経大柏と12勝1分5敗の成績で広島ユースの連覇を阻止してチャンピオンシップへ名乗りを上げた神戸との一戦は立ち上がりに決定機をつくり合う。2分、流経大柏はクリアボールをPA内右で拾ったU-18日本代表候補MF青木亮太(名古屋グランパス内定)がポスト直撃の右足シュート。対する神戸は3分に切り替えの速いカウンターから4対1の状況をつくり出した。
素早いパスワークと全国高校総体得点王FW立花歩夢や青木の個人技で攻めようとする流経大柏は7分に立花がペナルティアークでFKを獲得。これを青木が右足で狙い、22分には立花のドリブル突破のこぼれ球からMF秋山陽介が右足シュートを放った。対する神戸はMF中井英人の展開力やオープンスペースへ飛び出してくるFW米澤令衣やFW南島彰人のスピードを活かして対抗する。前半14分にはクイックリスタートからDFのギャップへ走りこんだMF表原玄太が決定機を迎え、20分にも流経大柏DFのクリアボールが味方に当たり、このこぼれ球を南島が決定的な右足シュート。だが流経大柏GK小室琢哉がわずかに触ったボールはポストを叩いて得点することができない。
先制したのは大応援団の後押しを受ける流経大柏だった。前半38分、右SB時田和輝が右サイド後方から出したクロスボールを神戸守備陣がクリアミス。これを拾った石田が豪快な左足シュートをゴールへ叩き込んだ。リードを奪った流経大柏は前半39分にもセットプレーからCB三嶋廉士が決定機を迎え、後半10分には絶妙なコントロールで右サイドを抜けだしたアルビレックス新潟内定MF小泉慶が右足シュート。この後も青木の超ロングシュートなどで攻めるが、球際の厳しい相手の堅守の前にリードを広げることができない。
ただFW森永卓や小泉が前線からの献身的なプレッシングで走り回る流経大柏。神戸はこの勢いに押されてか、自陣でもパスミスを犯すなどリズムのいい攻撃をすることができない。南島や米澤が強引にシュートにまで持ち込んだものの、試合は1-0のまま後半アディショナルタイムへ突入する。小泉や森永が足を攣らすまで走り回って勝利まであと一歩まで近づいていた流経大柏だったが、試合終了間際の48分に劇的な同点ゴールが生まれる。神戸は左クロスを頭でPAへ落とすとDFを背負いながらボールを受けた加古が左足シュートをゴール右隅へねじ込んだ。
流経大柏は延長前半に青木がシュートシーンを迎えるが再度リードを奪うことはできず。神戸も逆転することはできなかった。試合は1-1のままPK戦へ突入。ここで流経大柏の小室が大仕事をしてのける。先攻・神戸の1人目、加古のシュートを左へ跳んでストップ。流経大柏は1人目の三嶋から4人目のMF中田昌吾まで全員が成功すると、最後は5人目のキッカー、DF石川将人が右足シュートをゴール右隅へねじ込んで優勝を決めた。流経大柏の本田裕一郎監督は「今年の目標が日本一をひとつ取るということで最後に取ることができて、大したヤツらだったと思います」。高体連チームとしては初のチャンピオンシップ制覇。「高体連のチームでも日本一を取れるところを見せたい」と石田が語っていたとおりに流経大柏が高校年代日本一に輝いた。
(取材・文 吉田太郎)
流通経済大柏が高校年代日本一に!! 高円宮杯U-18サッカーリーグ2013 チャンピオンシップが15日、埼玉スタジアム2002で開催され、プレミアリーグEAST優勝の流通経済大柏高(千葉)とプレミアリーグWEST優勝のヴィッセル神戸U-18(兵庫)が激突した。流経大柏が前半38分にU-18日本代表候補MF石田和希主将の決めたゴールによって先制したが、神戸は後半アディショナルタイムにDF加古晴也が同点ゴール。1-1で突入したPK戦を5-4で制した流経大柏が、高円宮杯としては旧全日本ユース(U-18)選手権時代の07年以来2回目、11年にスタートしたチャンピオンシップでは初となる優勝を果たした。
12勝2分4敗の成績でプレミアリーグEASTを制した流経大柏と12勝1分5敗の成績で広島ユースの連覇を阻止してチャンピオンシップへ名乗りを上げた神戸との一戦は立ち上がりに決定機をつくり合う。2分、流経大柏はクリアボールをPA内右で拾ったU-18日本代表候補MF青木亮太(名古屋グランパス内定)がポスト直撃の右足シュート。対する神戸は3分に切り替えの速いカウンターから4対1の状況をつくり出した。
素早いパスワークと全国高校総体得点王FW立花歩夢や青木の個人技で攻めようとする流経大柏は7分に立花がペナルティアークでFKを獲得。これを青木が右足で狙い、22分には立花のドリブル突破のこぼれ球からMF秋山陽介が右足シュートを放った。対する神戸はMF中井英人の展開力やオープンスペースへ飛び出してくるFW米澤令衣やFW南島彰人のスピードを活かして対抗する。前半14分にはクイックリスタートからDFのギャップへ走りこんだMF表原玄太が決定機を迎え、20分にも流経大柏DFのクリアボールが味方に当たり、このこぼれ球を南島が決定的な右足シュート。だが流経大柏GK小室琢哉がわずかに触ったボールはポストを叩いて得点することができない。
先制したのは大応援団の後押しを受ける流経大柏だった。前半38分、右SB時田和輝が右サイド後方から出したクロスボールを神戸守備陣がクリアミス。これを拾った石田が豪快な左足シュートをゴールへ叩き込んだ。リードを奪った流経大柏は前半39分にもセットプレーからCB三嶋廉士が決定機を迎え、後半10分には絶妙なコントロールで右サイドを抜けだしたアルビレックス新潟内定MF小泉慶が右足シュート。この後も青木の超ロングシュートなどで攻めるが、球際の厳しい相手の堅守の前にリードを広げることができない。
ただFW森永卓や小泉が前線からの献身的なプレッシングで走り回る流経大柏。神戸はこの勢いに押されてか、自陣でもパスミスを犯すなどリズムのいい攻撃をすることができない。南島や米澤が強引にシュートにまで持ち込んだものの、試合は1-0のまま後半アディショナルタイムへ突入する。小泉や森永が足を攣らすまで走り回って勝利まであと一歩まで近づいていた流経大柏だったが、試合終了間際の48分に劇的な同点ゴールが生まれる。神戸は左クロスを頭でPAへ落とすとDFを背負いながらボールを受けた加古が左足シュートをゴール右隅へねじ込んだ。
流経大柏は延長前半に青木がシュートシーンを迎えるが再度リードを奪うことはできず。神戸も逆転することはできなかった。試合は1-1のままPK戦へ突入。ここで流経大柏の小室が大仕事をしてのける。先攻・神戸の1人目、加古のシュートを左へ跳んでストップ。流経大柏は1人目の三嶋から4人目のMF中田昌吾まで全員が成功すると、最後は5人目のキッカー、DF石川将人が右足シュートをゴール右隅へねじ込んで優勝を決めた。流経大柏の本田裕一郎監督は「今年の目標が日本一をひとつ取るということで最後に取ることができて、大したヤツらだったと思います」。高体連チームとしては初のチャンピオンシップ制覇。「高体連のチームでも日本一を取れるところを見せたい」と石田が語っていたとおりに流経大柏が高校年代日本一に輝いた。
(取材・文 吉田太郎)