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[プレミアリーグ参入戦]京都橘が星稜を5発撃破!プレミアリーグ初昇格!!

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[12.16 高円宮杯プレミアリーグ参入戦2回戦 星稜高1-5京都橘高 広島一球]

 高円宮杯U-18サッカーリーグ2013プレミアリーグ参入戦2回戦、星稜高(北信越1、石川)対京都橘高(関西2、京都)戦が16日、広島広域公園第一球技場で行われた。京都橘は開始早々に先制を許したが、怒涛のゴールラッシュを見せ、5-1で星稜を下し、プレミアリーグ初昇格を決めた。

「DFが相手に寄らないし、立ち上がりは全然ダメでした。監督から、あんだけ気を張って入れと言われていたのにどこかが“勝てるやろ”という気の緩みがあったのかもしれない」とGK永井建成(ロアッソ熊本入団内定)が嘆いたように、集中力を切らした状態で試合に挑んだ京都橘は開始わずか3分に自陣右寄りでのクリアミスを高い位置で拾われ、混戦からMF川森直威に中央へとパスを出されてしまう。ゴール前で受けたFW森山泰希にドリブルから打たれたシュートが守備陣をすり抜け、先制点を許す。幸先の悪いスタートとなったが、失点を機に目を覚まし、すぐさま反撃を開始。U-18日本代表FW小屋松知哉主将(3年、名古屋グランパス内定)らアタッカー4枚が状況に応じて、ポジションを入れ替える柔軟な攻撃でチャンスを伺う。

 ボールを失っても素早く攻守を切り替え、藤村洋太志知大輝のダブルボランチを中心に上手く数的優位を作り、高い位置でボールをカット。切れ味鋭いショートカウンターで好機を作ると、狙い通り13分に藤村が中盤でボールを奪い、そのままドリブルで前進して、PA右へスルーパス。走り込んだMF中野克哉がGKとの1対1を流し込んで同点に追いつく。

 続く25分にもクリアボールを一度は相手に拾われるも、小屋松が素早く奪い返し、
ハーフウェーライン付近から1人で独走。DFを次々に交わしてゴール前まで運びこみ、逆転に成功した。「久々にああいう形で点が取れたので、嬉しかった。貴重な追加点でチームが安定出来たと思う」(小屋松)という彼らしい一撃で前半を終える。

「前半の内に逆転出来た事が大きかった。点が奪えずに後半までズルズル行くと、体力的にしんどくなってきていたと思う」と米澤一成監督が話したように最良の雰囲気で迎えた後半は完全に京都橘のペース。後方からのパス回しで相手に攻撃の隙を与えず、2分には右CKをクリアされるも、DF林大樹が高い位置で拾って、MF宮吉悠太へと繋ぐ。パスを受けた宮吉が前線へ浮き球を送ると、抜け出したMF中山俊輝が頭で押し込み3点目をゲット。続く11分にも自陣でのカットからDF清水遼大、林と繋いで小屋松が相手DFの背後へとスルーパス。フリーで走り込んだ中山が左隅に流し込んでリードを広げた。25分にも途中出場のFW赤澤祥平がダメ押し点。京都橘は残り時間も集中力を切らさず、攻守にアグレッシブな姿勢を見せて、プレミアリーグ昇格を果たした。

 昨季の選手権準優勝に続く快挙達成に選手たちは、「僕たち3年生には来年の事なんで関係ないといえば関係ないけど、プレミアに昇格して来年に繋げる事が僕たちの仕事。選手権にも出る星稜相手に勝てた事も嬉しい」(宮吉)、「3年としてやるべき事を一つ終わったかなという感じで安心している」(小屋松)とホッとした様子。米澤監督は「プレミアを意識しすぎずに1つ1つ頑張った結果だと思う。(プレミアは)未知の世界ですけど、いい経験が出来ると思うし、僕自信の経験にもなるんで楽しみたい」と抱負を述べた。

(取材・文 森田将義)
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