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「僕は名前のブランドとか背負っていない。楽しみ」無名の大成CB楠本が「NIKE CHANCE」で世界と激突!

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 若きフットボーラーがプロ選手になる夢を懸けて挑戦する世界規模のスカウトプロジェクト「NIKE CHANCE」は3月7日から9日にかけて、イングランド代表の本拠地であるセント・ジョージズ・パークで「グローバルファイナル」が開催される。

 世界約50か国から60人の実力者たちが集う「グローバルファイナル」。日本からは国内予選を勝ち抜いたDF楠本卓海(大成高3年→東京国際大)とFW瀧本高志(履正社高)の2人が参加する。過去にはこの「NIKE CHANCE」を勝ち抜いてイングランドのNIKEアカデミー入りし、プレミアリーグやセリエAへと羽ばたいていった選手もいるだけに、2人の“日本代表”が世界でどこまでアピールできるか注目される。

 今春から大学生になる楠本は全国的に無名の私立高、大成高所属ながらも2月「ジャパンセレクション関東ラウンド」を突破。強靭なフィジカルと対人の強さを発揮して世界へのチケットを勝ち取った。「反響はすごいです。思っていた以上。学校の先生の対応も変わりました(微笑)」と反響の大きさに驚いた楠本。「グローバルファイナル」開催中の3月8日は大成高の卒業式が行われるため、楠本は同級生たちに別れを告げることができない。ただ本人は「(卒業式に)出席することはできないですけど、世界でやれるいい機会。その分も頑張りたいと思います」と力を込めた。

 大学生とのトレーニングによって準備はできている。来季関東大学リーグ1部に昇格する東京国際大へ進学する楠本は「ジャパンセレクション関東ラウンド」終了後、週3回ペースで練習参加。「大学生は細かい部分での速さが違う。フィジカルにも差があった。まだ高校生レベルだなと痛感しました」と苦笑いするが、スピード感を掴んだことで「いい予行練習ができていると思います。(練習参加することで)大学生相手に速さに慣れればと言われていた。世界でも速さに慣れれば、できないことはないと思っています」と手ごたえを感じている。

全国大会への出場経験がなく、無名のCB。181cmの身長も世界レベルでは決して大きくないだけに、持ち味をしっかりと出せるかが、世界のライバルたちに勝つためのカギとなる。「コンディションは悪くない。(ほぼぶっつけ本番だった)関東ラウンドよりはいいと思います。自分の得意なことを少しでも見せること。そして苦手な部分を上手くこなしていけるか。得意なヘディングや対人とか出したい。『NIKE CHANCE』は2度とできないかもしれない経験。どこが通用するのか、何ができるのかはっきりさせて帰ってきたい」

全国的にまだ名が知れていないからこそ、重圧はないという。「めっちゃ楽しみです。気負いはないですね。僕は名前のブランドとか背負っていないので。外国人に勝ちたい。日本人がこれだけやれるんだというところを見せたい」という無名の実力者が世界相手に大暴れする」。一発勝負の国内セレクションで年代別代表選手や全国大会上位を経験している選手たちよりも高い評価を受けて“日本代表”となった。実績やネームに関係なく、自らの足でチャンスをものにしたCBが世界でも今回の勝者16人を目指して臆することなく戦い抜く。

(取材・文 吉田太郎)

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