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[関東大会予選]波のあるプレー課題も・・・駒澤大高の左利きエースFW安藤が後半だけで3発

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[4.20 関東大会東京予選準々決勝 葛飾野高 1-6 駒澤大高 駒沢第2]

 駒澤大高の新エース、FW安藤丈(3年)が後半だけで3得点をたたき出した。「自分が一番前なのでそこで収めないと始まらない。簡単に取られたり、パスミスしてしまった」という前半は不発。だが「(監督の)大野先生に言われて、絶対に点取ってやろうと思って入っていた」という後半は開始直後に鮮やかな先制点を決めてみせる。左サイドのスペースでボールを受けると切り返しから「得意ではないです」という右足でのコントロールショットを逆サイドのゴールネットへ沈めるファインゴール。これで自身もチームも乗せた安藤は15分にも左CKのこぼれ球にいち早く反応して左足でゴールへ押し込むと、5-0の後半34分には左サイドのスペースから一気にゴールへ向けて突進し、そのまま豪快に左足シュートを叩き込んだ。

 最前線で力強いプレーを見せる左利きの点取り屋。だが、大野祥司監督は「気持ちが乗ってくるとやるんですけど、“日替わり定食”というか波がある。よく点は取るんですけど、メンタルなんですよね。そこが安定してくれば最低限のプレーでもやってくれる。ただ怒らないとできないじゃいけない。自分でコントロールできないといい選手にはなれない」とまだまだ波のあるメンタル面を厳しく指摘する。本人もその点は理解しているだけに、しっかりと毎試合、試合開始から実行することができるか。「いい試合も悪い試合もある、もっと波がないようにしていかない。それが課題。毎試合点が取れるような選手になりたいし、大事な場面できっちりと決めてチームの勝利に貢献できるように1年間やっていきたい」とよりチームの信頼を得られるようなプレーヤーになることを誓う。

 昨年、駒澤大高は東京屈指のアタッカー、大川雅史を擁していたが、そのエース同様、そして越える活躍をしてチームメートととともに関東、全国へ。「競り合いとかでは自信をもっていて、競り合いで自分がそらせればチャンスになる。1タッチで落としたり、ポストプレーが特長だと思います。去年の先輩たちは決めるべきところで決めていたのでチームが盛り上がっていたし、そういうプレーヤーになっていきたい。自分が決められるプレーヤーになっていきたい」。成立学園高との準決勝(26日)でもゴールを決めてチームを関東大会へ導く。

[写真]後半34分、駒澤大高FW安藤がこの日3点目のゴールを決めてハットトリック達成

(取材・文 吉田太郎)

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