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[プレミアリーグEAST]2点差追いついた三菱養和SCユースは決定力欠き、4失点で勝機掴めず

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[7.6 高円宮杯プレミアリーグEAST第7節 三菱養和SCユース 2-4 清水ユース 三菱養和会 巣鴨スポーツセンターG]

 三菱養和SCユースは課題となっている守備面で脆さが出て敗れたものの、首位・清水ユースを最後まで苦しめ、ホームの観衆を沸かせた。攻撃面では特に右MF相馬勇紀(3年)が、縦への突破からゴールライン際でもう1段階内側へ深く切れ込むドリブル、ストレートボールやチップキックなどの多彩なクロスで決定機を演出。前半だけで2得点をアシストし、10番MF下田悠哉とFWディサロ燦シルヴァーノ(ともに3年)はともに1得点。後半もMF瀬古樹(2年)とMF齋藤一(1年)を軸とした中盤、DFラインの落ち着いた組み立てから両翼の相馬とMF高橋瞭斗(3年)の仕掛けと連係からサイドを攻略して決定機を連発した。ただ相手GK山川卓己の好守に阻まれるなど相手の11本を上回る15本のシュートを放ちながら2-4で敗戦。山本信夫監督は「相手には決定力があって、ウチにはなかった。いらない失点を減らさないといけない」と残念がった。

 守備面でも「キャプテンシーを出してチームをまとめていくこと、そして跳ね返すとかプレーでも周りの選手に示す、存在感のあるDFになりたい」というJ注目DF池田樹雷人主将(3年)が圧倒的な高さを示し、DF関野太聖(3年)が身体を張った守りを見せるなど良く守っていたが、簡単に打開されたり、対応の遅れなど“もったいない”形の失点が多く、勝ち点を掴めなかった。今月残り2試合のプレミアリーグで勝ち点を重ね、その後に開幕する日本クラブユース選手権で「まずは決勝トーナメントへ行くこと。自分たちは(準々決勝まで行われる群馬から、準決勝の開催される)神奈川へ戻ってきたいと思っている」(相馬)という目標に向けて、チームは課題を改善していく。

(取材・文 吉田太郎)

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