beacon

[プレミアリーグWEST]全国総体決勝で50m弾の東福岡DF末永、多彩キックで快勝後押し

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.27 高円宮杯プレミアリーグWEST第15節 東山高 1-5 東福岡高 東山高G]

 全国高校総体決勝では1-1で突入した延長前半4分に、自陣でのインターセプトから約50mのスーパーゴール。東福岡高を日本一へ導くゴールを決めた左SB末永巧(3年)が、この日も正確且つ多彩なキックでチームを勝利へ導いた。

「いつもだったら(中島)賢星は自分で収めるんですけど、きょうは(怪我の)賢星とかいなくていつもよりも収まらなかったので中盤と距離を近くしてプレーしました」という末永は、前半8分に左サイドからのラストパスをFW木藤舜介に通して先制ゴールを演出すると、25分にも左CKで2点目のゴールの起点に。正確なつなぎの部分に加えて、左サイドから一発で相手の裏を取るアーリークロスやアウトサイドのキックを絶妙な形でスペースへ落とすなど、一発で局面を変えるパスを通した左SBは相手にとって怖い存在となっていた。3-1で迎えた後半32分には蹴り直しとなってしまったが、右中間からの直接FKでゴールネットを揺らすなどその精度の高いキックでインパクトを残していた。

「キックには自信がある」と言い切る左SB。スーパーゴールも決めて大会のヒーローのひとりにもなった全国総体で自信をつけることができた。「(決勝戦のゴールは周囲にも)よく見てたね。と言われました。あの時は意識せずにゴールがパッと見えたので打てた。(総体を経て)キックのところで通用すると思いました」と末永。全国総体決勝で決めた50m弾は特別だが、ロングシュートは普段から末永の持ち味となっている。選手権予選でもクロスやシュートなど得意のキックでまた会場を沸かせ、勝利に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

TOP