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[選手権予選]会場沸かせた日大藤沢FW住吉ジェラニレショーン:神奈川

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[10.12 全国高校選手権神奈川県予選3回戦 桐光学園高 1-2 日大藤沢高 日大藤沢G]

 試合終盤、「ゲームを決めようというメッセージを込めて」(佐藤輝勝監督)投入された日大藤沢高FW住吉ジェラニレショーン(2年)が会場を沸かせた。「出てきたぞ!出てきたぞ!出てきたウチの関口メンディー(GENERATIONS、EXILE)」のコールの中で登場した180cmFWは「(関口メンディーコールは)キャプテンがふざけて・・・・・・(微笑)。まずは競り負けないこと。自分のストロングポイントで負けたくなかったので強気で行きました」と空中戦、球際で身体を張って味方にボールを繋げる。

 そして後半25分には左サイドからのワンツーでPAへ鋭く切れ込み、28分には右FKをダイナミックな右足ダイレクトボレーで合わせた。日大藤沢に流れを傾けた住吉の躍動感あるプレー。そして35分に住吉が前線で競ったボールからチャンスが生まれ、最後はエースMF田場ディエゴが決勝点を決めた。

「入る前から『オマエが取って来い』と言われていた。『パス出せ』と言われても絶対取ってやるという気持ちだった」という住吉は自らゴールでヒーローになることはできなかったが、インパクト十分のプレー。「ラスト課題だったですけど、そこまでは良かったかなと思います」と納得の表情だった。

 2年生だが先輩たちとともに選手権の全国切符を掴むつもりでいる。「一つひとつ自分の代だと思ってやっている。絶対にどんな相手でも、たとえ1点取られても気持ちで取り返して絶対に勝ちたいです」。この日、注目MF田場だけでなく、ベンチに控えていたもうひとつの“爆弾”。次の試合でも大暴れしてチームに勢いと白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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