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[横山杯]敗戦で見えた課題…埼玉栄GK小山主将「チームとしてさらにレベルアップを」

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[12.29 横山杯ファイナルマッチ 埼玉栄高 0-3 市立船橋高 矢田部サッカー場A面]

 予選リーグで4-1と快勝した市立船橋高との再戦となった埼玉栄高。DF塩川尚輝も「向こうは1回負けた相手だから、食いにかかってくると思う」と警戒したが、その通り予選の時よりもさらに気持ちの入った“名門”市立船橋が襲い掛かってきた。

 ここまで埼玉栄は決勝リーグでは常に先手を取って流れを作ってきたが、前半19分に“想定内”の先制点を許した。キャプテンのGK小山隼は「最初から先制されるかもと言っていたが…」と話すも、個々のハードワークでも圧倒された市立船橋に先手を取られ、「前を向いてやらなければいけなかったが…チームとしてまとまりが足りなかった」と試合の流れだけではなく、選手たちの気持ちの面でもこの1点が重くのしかかった。

 その後、なんとか耐えながら後半で巻き返しを狙ったが、後半9分に追加点を許すと同18分にも失点し、試合の勝敗の行方を決定づけられた。「自分たちのサッカー」であるパスサッカーをあまり見せることができず、「DFラインが耐えきれなかったというか、マークの受け渡しだったり、背後のケアだったり、少しの判断ミスが響いた」と連携面での課題も露呈した。

 それでもここまで勝ち抜いてきたことは自信につながっている。それに全国トップクラスのレベルも体感し、取り組むべき課題も見えた。「今、栄には個ですごい存在の選手はいない。もちろん、個としての力を上げる必要はあるが、チームとしてさらにレベルアップしていきたい」。キャプテンとしてチームを支える小山を中心に埼玉栄がこの敗戦を機に更なるステップアップを遂げる。

(取材・文 清水祐一)
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