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[DAYS×ゲキサカ連動企画vol.40]星稜MF阿部雅志(2年)

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DAYS×ゲキサカ連動企画「全国のつくしを探せ!」
[1.3 全国高校選手権3回戦 米子北高 1-2 星稜高 駒場]

 チームは勝利を収めた。しかし、表情が晴れない。星稜高MF阿部雅志(2年)は「全然ダメでした」と米子北高戦を振り返った。

 石川県予選で大会MVPに輝き、U-17日本代表にも名を連ねる男は、2年生ながらも昨年準優勝の星稜でスタメンを張り、攻撃をリードする。この日も巧みなタッチとアジリティーを生かした突破で左サイドから相手守備網を切り裂き、前半16分には絶妙なスルーパスでMF藤島樹騎也(3年)の得点を演出した。

 しかし、徐々に突破を阻まれ始めると、後半に入ると志願してポジションを右サイドへと移した。「いつもなら、もっと中に切れ込んで強気に行けるんですけど、前の試合と今日の試合は弱気になってしまって…。相手が来ると受け身になってしまいました」と語り、「縦に運ぶように言われていましたが、チームメイトとの連係もうまく取れずにやりづらさもあったので、右でやらしてほしいと思いました」とその意図を話した。

 右サイドに持ち場を移して迎えた後半だったが、波に乗り切れずに後半30分にはピッチを後にすることとなった。「右でも、自分の良さは出せなかったです。今日の自分の出来は全然ダメでしたし、まったく満足できません」と唇を噛んだ。しかし、ポテンシャルの高さは誰もが認めるところで、本人も「もっとできる」と語っている。

 165センチの小兵だが、「身長はどうしようもないので。正直、小さくてもあんまり関係ないと思っています」と体格差は意に介さない。「ジャンプ力をもっともっとつければ競り合いも何とかなると思うし、逆に自分の方が足下の勝負では優位になるので、ポジティブに捉えて続けていきたい」とさらなる成長を期する。

 今大会のここまでは納得できない出来が続いているようだが、選手権はまだ終わったわけではない。「もっと強気に仕掛けて、自分が起点となって得点に絡み、チームに貢献していきたい」と次戦以降での爆発を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

 『DAYS』は、何の取り柄も特技もない少年・柄本つくしが、サッカーの名門・聖蹟高校に入部したことで始まる灼熱×感動×奇跡の高校サッカー漫画だ! 現在、週刊少年マガジンで連載中。
 そして今回、柄本つくしのように、“泥臭くチームのために献身的に走る”全国のサッカープレイヤーを応援していく企画がスタート! 各地の高校世代のゲームの中から、毎週つくしに負けない“熱さ”を持った選手をピックアップしていく。全国のサッカープレイヤーは要チェックだ! 次の“つくし”はキミかもしれないぞ!!

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