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これまで以上の努力、結果にこだわるU-18日本代表FW小林「もっともっと必死に頑張っていく」

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[2.7 ジャパンユーススーパーリーグ 四日市中央工高 4-2 星稜高 時之栖Hグラウンド]

「ボールを持っている時のプレーの質だったり、ドリブルとか、パスとか狙っているところが他の人にはないところだと思っている」。四日市中央工高のFW小林颯(2年)はこの日、立ち上がりの敵陣中央のプレーでDFに囲まれながらも巧みな身のこなしでキープすると、絶対的に不利な状況からアイディアのあるパスを右サイドへ通して観衆、Jリーグスカウト陣たちを唸らせる。

 その後も前線で攻撃のポイントになりつつ、PAへの飛び出しで決定的なシュートも連発した小林は後半5分に左SB首藤凛兵(2年)からの折り返しを左足ダイレクトでゴールへ沈めて1得点。チームの快勝に貢献した。「立ち上がりから優勝している星稜に対してチャレンジャーとして戦おうというのがあって、自分たちが勢いに乗れたのが大きかったですね」

 1年時に選手権で国立4強、U-17、U-18日本代表にも選出されたFWは今年、結果にこだわる。「(FWという)ポジションもポジションで、結果というものが求められている。ふつうに決められる時に決めるのは当たり前。きょうみたいに苦しい試合の時に点を決めて結果を残したいです」と誓う。

 この想いを強めたのは昨年の選手権三重県予選決勝から。チームは立ち上がりのチャンスを逸するなどリードを奪うチャンスを活かせずに1-3で敗戦。小林は「空回りして何もできなかったというのがある。1年生の時は3年生がしっかりしてくれていたので引っ張ってくれていたのもあったんですけど、2年生になったら自分たちもやらないといけないのにできていなかった。もっと頑張らないかんと思っている。もっともっと必死に頑張っていきたい」と力を込めた。

 自分自身に危機感を持っている。もちろん、昨年も努力してきたつもりだが、その頑張りでは結果が出なかった。「もっともっと泥臭いプレーとか、もっと質高めて行って走るところもそうなんですけど、一生懸命一年間やっていきたい。(昨年1年間は)もっともっといろいろなところを追い込めたと思うし、まだまだ足りなかった。もう一回しっかりとスタート切っていい結果が出る様にした。もう1年しかない。気づいたら2年終わっていたというところがあるので一生懸命頑張っていきたい」。貪欲に、一生懸命に成長を遂げて、どんな時も結果を出すFWになる。

(取材・文 吉田太郎)

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