beacon

日本高校選抜に決勝点もたらしたMF渡邊凌磨は反省、「過程も大事に」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.8 ヤングサッカーフェスティバルU-18の部 静岡県ユース選抜 0-1 日本高校選抜 エコパ]
 
 日本高校選抜は後半から出場したMF渡邊凌磨(前橋育英高)が決勝点を奪った。試合終盤の後半34分、中央を抜け出したFW岩崎悠人(京都橘高)からのラストパスを左サイドで受けると、冷静に決勝ゴールを流し込んだ。2月28日のU-18Jリーグ選抜戦で決めた先制点に続くゴール。10番は期待に応える一撃でチームを勝利へと導いた。

 それでも試合後の渡邊は厳しい表情。理由はゴールを生み出すまで、なかなか崩す場面をつくれなかったことにある。パスを引き出す動きをしていたが、シュートシーンを増やすことができなかった。「試合の流れというか、過程という部分では最悪に近い状況だった。点を獲ることも大事なんですけれども、“一発屋”という状態になったらちょっとダメなんじゃないかなと思う。点を獲れたことは満足なんですけれども、そういう選手だけにはなりたくないので、きょうはちょっとダメでしたね」と反省した。

 欧州遠征メンバーの選考は9日で終了。3月末からの欧州遠征ではデュッセルドルフ国際ユース大会に出場する。海外で大事にするのは結果だけでなく、その過程。「きょうみたいなゴールだけじゃなくて、過程も大事にしてやっていかないと、日本のサッカーにはついていけないと思うので、そういう日本人の特長という部分でもっともっと大きな選手になっていければいいんじゃないかと思っている。海外で通用する部分と通用しない部分をしっかり認識していきたいです」。ゴールを奪うことはもちろん重要な役割。それだけではなく、攻守両面に置いてチームの勝利に貢献する。
 
(取材・文 吉田太郎)

TOP