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[Rookie League]武南が入れ替え戦で佐野日大に快勝!来季A Group昇格!

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[9.6 Rookie League入れ替え戦 佐野日大高 0-4 武南高 時之栖裾野G]

 関東・静岡の強豪18校の1年生がリーグ戦を通して成長を目指す「2015 Rookie League」は大会最終日の6日、来季のA Group参入の権利を懸けた入れ替え戦を行い、B Group3位の武南高(埼玉)が4-0でA Group8位の佐野日大高(栃木)に快勝。武南は来季のA Group昇格を決めた。

 最終節で市立船橋高を破って入れ替え戦に進出した佐野日大のプレッシャーが速く、武南を狭い局面に追い込んでそこでインターセプトしようとしていた。だが、それに対して武南は内野慎一郎コーチが「佐野日大さんはいつもウチがネチネチ(ゆっくりとした崩しの)サッカーをして来るのを知っていたと思うので、きょうは早い段階で勝負球を何本も、何本も入れようと言っていた」と振り返ったように、左サイドのMF鶴田雄大が早いタイミングでクロスを放り込んで相手の背後を狙う。その狙いが功を奏し、前半18分に鶴田からのパスをFW金子海斗が決めて武南が先制した。

 内野コーチが「ディフェンスラインは前半はガタガタというところがあったけれど、後半修正してくれた」と評した武南は1-0で迎えた後半11分にも前線の連係で崩し、最後はMF千葉颯大のラストパスをFW桜井潤人が決めて佐野日大を突き放す。佐野日大は運動量が落ち始めた武南からチャンスをつくるが、GKと1対1のシーンやCKからの決定機を逸すなど追撃することができない。

 逆に武南は終盤の42分、MF長谷川魁哉のアシストから鶴田が決めると、終了間際にも桜井がファインショットを叩き込んで4-0で快勝した。2得点をマークした武南の桜井は「自分たちは前の試合とかももったいない試合をやったことがあった。1部に上がれるチャンスだったんで、全員で何としても勝とうという気持ちで昨日のミーティングから話していました」と気合十分で試合に臨んでいたことを明かし、CB羽田蓮央は「得点力不足ということが課題で前の試合も取れなかったんですけど、4点取れて無失点で終われたことが良かったと思います」と会心の内容での勝利に笑顔を見せた。

 また、内野コーチは「選手たちが良くやってくれたと思う。相手の悪いところや弱いところや間を良く突いてくれたゲームだった」と大一番を制した選手たちを握手で祝福。埼玉の名門・武南が同じ埼玉の西武台高、初参戦でB Group優勝をした日大藤沢高とともに来季、上位リーグのA Groupに昇格する。

[写真]武南は鶴田のクロスが先制点に繋がるなど効果を発揮

(取材・文 吉田太郎)
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