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[国体少年男子]神奈川県の堅守の中心となったCB工藤主将「凄いメンバーの中でやらせてもらっていた」

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[10.1 国体少年男子決勝 神奈川県 0-0 福岡県 上富田スポーツセンター球技場]

 神奈川県は4試合1失点で全国連覇を達成。連動した動きでサイドや狭い位置へ相手を追い込んでボールを奪った神奈川は多くの時間帯で福岡県の攻撃陣を沈黙させていた。そしてそのプレッシングをかいくぐられても、統率力に長けるCB工藤泰平主将(日大藤沢高2年)と守備範囲の広さや強さも発揮していたCB西山大雅(横浜FMユース)が相手の前に立ちはだかって阻止。工藤は「結果として4試合で1失点というのはチーム的には良かった」と胸を張った

 工藤はコンビを組んだ西山について「彼は代表経験していて見習うプレーもあったし、一緒にプレーしていて『いいな』というのもあった」と賞賛。そして自身については「全国優勝かかったゲームで先発させてもらって硬くなった部分はあったんですけど、すごい舞台でやらせてもらったんで自信になりましたし、まだまだなので自チームに戻って頑張りたいです」と語った。

 チーム発足時から大きく成長して勝ち取った優勝。主将として国体の4試合を戦った工藤には今大会、印象的なシーンがあるという。「自分の中で印象に残っているのは大阪との試合。残り5分切ってから1点取られて、自分の中で『わーっ』と思ったんですけど、そこでみんな集めて『切り替えろ』という声が出て、そこから(2分後に)劇的なゴール決めるのは凄い力があると思った。(あの時)自分は凄いメンバーの中でやらせてもらっていたのは確認できたんで、本当に貴重な経験ができました」。工藤が最終ラインで支えたチームは、苦しい状況でも乗り越える「凄い」力強さがあった。

 全国制覇を成し遂げて次の目標は所属チームでの全国制覇。西山は「これから頑張ってチームの方でまた全国優勝したいと思っています」と語り、石原は「(国体で得た)自分の経験を上手くチームに落とし込んで、選手権出て、去年のようにベスト4以上、日本一を取れるように頑張ります」と誓った。

(取材・文 吉田太郎)
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