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[MOM1685]流通経済大柏FW河西守生(2年)_従兄弟と直接対決のNBカップ決勝で2発!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.6 ニューバランスカップ決勝 流通経済大柏高 3-0 静岡学園高 時之栖B1]

 今年から「ニューバランスカップ 2016 IN 時之栖 新春高校サッカー強化研修大会」へと名称を変更した“裏選手権”。決勝の主役は流通経済大柏高FW河西守生(2年)だった。0-0の後半8分、相手のミスを突いて左中間を抜け出すと、GKとの1対1から右足シュートをゴール左隅へ流し込む。「相手が空振って自分のところに来て抜けちゃって。めっちゃ緊張したんですけど上手く流し込めた」と河西。今大会は準決勝までわずか1得点に終わっていたFWは、右手で渾身のガッツポーズをしてゴールを喜んだ。

 河西はさらに後半14分にもMF本田憲弥(2年)の右FKを「憲弥から最高のボールが来たので決めるだけでしたね」と頭でこの日2点目のゴール。その後、本田裕一郎監督の「走れ、走れ」という声に呼応するかのように前線を走り回ったFWは、3点目のゴールにも絡むなど快勝に大きく貢献した。「気持ちいいですね。静学に従兄弟がいたので」と河西。静岡学園高の右MFとして先発した水津颯太(2年)は母方の従兄弟で、互いにチャンスに絡み、シュートを撃ちあう中で勝ったことを河西は喜んだ。

「(河西は)バイタリティ富んでいて黙々と走るんですよ。ああいうのがいるといいですよね」と本田監督も目を細めるハードワーカー。自身について「あんま上手くないので。デカくないし、足も速くない。(2トップを組む)宮坂と一緒に前からどんどん行く感じですね」と評するFWは、献身的に走ることでチームの力になっている。もちろん、FWとしてゴールを狙っていることは言うまでもない。だからこそ「FWでずっと出させてもらっていたので決めなきゃと思っていたんですけど。決めることが出来てよかった」と決勝での2発に笑顔を見せた。

 憧れの存在は流経大柏が13年のプレミアリーグチャンピオンシップを制して日本一になった時のFW森永卓(現流通経済大)。高い技術に加えてピッチで力を使い切るほどに走り回っていた先輩FWのように、「どんどん追って、チームのために献身的にやって日本一に導けたら良いと思います」と意気込む。来季へ向けた鍛錬の場、ニューバランスカップ決勝での2発で自信をつけたFWは今後もチームのために献身的に走り続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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