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広島トップチームのキャンプにも参加の高校1年生、U-18Jリーグ選抜GK大迫敬介が“得意の”雨中で好守連発

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[2.20 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-1 日本高校選抜 日産ス]

 サンフレッチェ広島とガンバ大阪とが対戦した「富士ゼロックススーパー杯2016」の前座試合として開催された「NEXT GENERATION MATCH」。U-18Jリーグ選抜のGK大迫敬介(広島ユース)は前半は午前中から会場入りしていた広島サポーターを背に、後半は広島サポーターの姿を前方に捉えながらプレーした。

「将来サポーターの前でプレーすることも夢なんで、今回ひとついい経験になりました。ウオーミングアップ中に後ろの人たちが『頑張れよ』と言ってくれたので嬉しかったです」。16歳だった昨年、U-16日本代表に加え、U-18日本代表候補にも選出されていた大迫は高校年代トップレベルの実力派GKだ。その守護神は「自分、結構雨の日のグラウンドも得意な方なので、しっかり身体が動くように準備していました」というように、雨中で非常に安定したプレー。ハイボールを確実に抑えると、前半16分には高校選抜MF牧野寛太との1対1をストップし、後半終了間際には枠左を捉えたCB白井達也の左足シュートを右手で外へとはじき出した。

 またU-18日本代表候補でもライバルのひとりである日本高校選抜GK脇野敦至のキックを警戒しつつ、相手のキーマン・中村健人がフリーにならないように意識したコーチングを見せた。そして遠目の位置からのシュートへの準備を怠らず。だが、前半終了間際に失点し、「前半の終わりの時間帯で、失点しやすい時間帯だったので自分がもっと集中するように声かけていればあの失点はなかった」。後半無失点に抑えたことについては納得していた大迫だったが、失点シーンをとても悔しがっていた。

 現在高校1年生だが、昨年12月には飛び級で2歳年上のU-18日本代表候補合宿に参加した。現U-17世代の守護神はU-19世代の代表チームのポジション奪取を狙っている。「(合宿では)2つ上でやるというのもなかなかないので、絶対に悔いのない合宿にしたいと思っていた。試合ではロングボールとか武器を出せていたので、いい合宿になったと思います。自分もきょうの相手の脇野(敦至)クンもそうなんですけど、みんながライバルなんで日頃から自分の現状を維持するのではなくて、ライバルもみんな頑張っていると思うので気を抜かないで練習していきたい」

 今年はトップチームのキャンプにも参加してビルドアップやキャッチングなど質の高いプレーを体感して、差を感じ、より意識を高めてきた。「自分が弾いちゃうようなボールをトップの選手は掴んだり、ビルドアップでも差を感じましたね」。その経験も今シーズンの飛躍に繋げること。期待のGKが今年、「学年関係なく自分がチームをまとめるように思ってやっている」というユースチーム、そして代表チームでも結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)

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