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[MOM1746]津工MF東出壮太(新3年)_至極のテクニシャン、スルーパス3本で3アシスト

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.30 ミズノカップIN香川予選リーグAパート最終節 盛岡中央高 2-5 津工高 香川県総合運動公園サッカー・ラグビー場]

 ミズノカップIN香川でトップクラスのスキルを発揮した。津工高(三重)の10番MF東出壮太(新3年)がスルーパス3本で3アシスト。2年前、入学式前のミズノカップに出場して早速存在感を発揮していた司令塔はレベルアップした姿を披露し、本人も手応えを口にしていた。

 この日は試合開始直後にMF橋本祥英へスルーパスを通して先制ゴールをアシストすると、後半にもDFを個人技で剥がしてスルーパスを通して見せるなど2アシストを記録した。「ドリブルで運ぶところもしっかりかわしながら運べて、ラストパスも丁寧に出せた部分があった」と語った10番は、絶妙なポジショニングでボールを受けては1タッチパスではたき、ターンして前を向けば、DFをずらしてスルーパスを通して見せた。

 そして得意のドリブルで局面を打開。本人は自身が得点できなかったことを反省していたが、「(昨年、一昨年は)そこまで自信がなくて通用しとる部分と、通用していない部分とがはっきり出ていたんですけど、今回はだいぶ自分自身のプレーに自信を持てた。自分の特長の足元、ドリブルとか、トラップとかでかわせるようになった」と胸を張った。

 チームで一番のテクニシャン。そのMFが最も努力している。藤田一豊監督も「一番上手い選手が一番練習している。ゲーム終わっても納得していなかったら、ボール蹴る音がしている」とその向上心の高さを認めていたが、本人も「やっぱりその試合で悪かったところとか、その日で修正したいと思う」。その日のうちに課題を改善して少しずつ成長を果たしている。

 目標はプロになること。「将来的には周りも活かせて自分も活きるサッカー選手になりたい。香川選手のように。相手と相手の間で受けるボールの受け方とか、狭いところの足元の技術とか見習うべきだと思います。自分自身、みんなの中心になってやっていると思う。ボールを失わない選手になりたいです。ちょっとしたトラップミスとかパススピードとかも上げていきたい」。努力家であり、三重を代表するテクニシャンでもあるMFが理想とする姿に近づき、チームに多くの白星をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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