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[SBS杯]刺激受け「日常」変える大会に!静岡ユースがU-19日本代表に続き、U-19コスタリカ代表も撃破!

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[8.14 SBS杯国際ユース第3日 静岡ユース 1-0 U-19コスタリカ代表 エコパ]

 地元・静岡県の高校生で構成された静岡ユースがU-19日本代表に続き、U-19コスタリカ代表も撃破。初戦で優勝したU-19スロバキア代表にPK戦で敗れたものの、2016 SBS国際ユースサッカーの通算成績を2勝1敗とし、2位に入った。

 静岡は序盤、右SB梅村豪(清水ユース)の積極的なオーバーラップからチャンス。今大会初先発のMF若山修平(静岡学園高)やFW平墳迅(清水ユース)がシュートを打ち込む。また大会を通してゴール前で潰し、味方をカバーする動きも光ったCB立田悠悟(清水ユース)とCB森岡陸(磐田U-18)の両DFが身体を張った守りを見せるなど得点を許さない。

 すると31分、「国際試合とか初めてだったので絶対に爪あとは残してやろうと思っていました。2試合途中からだったのでモヤモヤした気持ちがあったんですけど最後の1試合先発から出れたので、自分の力を全部発揮して、やれることをやろうと思ってやっていました。ボランチのところで奪えたらゴールに近い。そこで狙っていました。絶対に奪ってやるというのがあった」という若山が中盤でインターセプト。若山からパスを受けた平墳が左中間から得意の左足を振りぬくと、スーパーミドルがゴールへ突き刺さった。廿日岩亮監督(浜松湖南高)が「左足の重い、パンチのあるキックを持っている。期待して選んでいる」と説明した2年生FWの「この場面で決めるのは“持っている”なと思います」(廿日岩監督)という一撃。これで先制した静岡は後半にメンバーを入れ替えながら全18選手を起用して勝ち切った。
 
 直前に行われたU-19日本代表とU-19スロバキア代表との試合で、スロバキアが1-0で勝利して3戦全勝。この時点で静岡の逆転優勝の可能性は消えていたが、廿日岩監督は「このチームでの最後のゲーム。内容の良いゲームをしたいし、結果も80分間で勝利したかった。内容も良かったですし、結果も80分勝利で素晴らしかった。選手たちは良くやってくれた」と切り替えて白星を目指し、掴みとった選手たちを賞賛する。ハードワークを貫き、最後までゴールを目指した静岡。今大会のベストゲームでSBSカップと、国体選抜時代から続いてきた県選抜としての活動を終えた。

 立田は「3試合の中で一番攻守ともにアグレッシブに行けていて、良い守備から良い攻撃っていうのができたので良かったです。このチームで最後の試合でしたし、最後に“静岡らしさ”を見せて絶対に勝とうと話していたので勝てて良かったです」とラストゲームでの勝利を喜んだ。笑顔で活動を終えた選手たちに対して、廿日岩監督が指摘したのは「日常が変わってくれば、大きな成長ができる」ということ。SBSカップで何を得て、学んだかはこれから証明される。若山が「外国人とやれたのはいい経験ですし、守備とかは通用したと思う。誰が来ても奪えるボランチでありつつ、もっとゴールに迫って行ったり、チャンスメークできる選手になれるように静学に帰って練習したい」と語ったように、静岡ユースイレブンは日本のトッププレーヤーや世界との対戦をきっかけに日常から意識高く取り組み、個々が各チームでさらなる成長と目標達成を目指す。
 
(取材・文 吉田太郎)

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