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[関西U-16~Groeien~]1得点も悔しいドロー、四中工FW中村健人「最後自分で試合を決められる選手に」

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[8.25 関西U-16~Groeien~第8節 大阪桐蔭高 3-3 四日市中央工高 伊勢ヴィレッジB]

 四日市中央工高は白星を掴みきれず。勝ち点1を加えるにとどまった。昨年全国2冠を達成した東福岡高の主将(現明治大)と同姓同名で背番号も同じ10番のFW中村健人は「前半いい形で点取れたんですけど、自分たちから崩れてしまった形です」と唇を噛んだ。

 中村自身は前半5分の先制点を演出し、33分にはサイドチェンジ、ワンツー、クロスという素晴らしい流れの攻撃を1タッチのシュートでゴールに結びつけた。元々ボランチで高校進学後にFWへ転向した中村は「背負うプレーは得意」というように長身を活かしたボールキープや1タッチでのパス交換、サイドへ流れる動きでのチャンスメーク、また空中戦でも存在感。だが、チーム全体としてチャンスを作りながらも突き放せなかったことを悔しがっていた。

 FW転向については前向き。「ボクのストロングポイントであるヘディングが活きると思う。点取ってチームに貢献したいのがある」と口にする。だが、この日は勝負どころで決めきれなかっただけに、先輩FW浅野拓磨(現アーセナル)を目標に掲げるFWは「もっと成長しながら最後自分で試合を決められる選手になりたいです」と意気込んだ。

 中村は現在、四中工の指導もしているMF國吉祐介が主将を務めていた11年度全国高校選手権での四中工の決勝進出を見て「小学生の頃から四中工でサッカーしたいと思っていた」という。憧れの四中工に入学したFWは2年後に地元・三重で開催される全国高校総体や全国高校選手権で優勝することが目標だ。伊勢市の自宅から通うのではなく、寮生活させてくれている家族のためにも、名門で成長して目標を達成する。

[写真]前半33分、四中工FW中村が2点目のゴールを決めてガッツポーズ

(取材・文 吉田太郎)
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