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[MOM1858]履正社MF濱瞭太(1年)_自制心持って戦う期待のボランチ、全国登録外の悔しさバネに

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.25 関西U-16~Groeien(育てる)~2016第8節 初芝橋本高 1-4 履正社高 伊勢ヴィレッジA]

 履正社高は上原岳大コーチが、多くのシーンに絡むと同時に「ミスの少ない選手になって欲しい」と期待するMF濱瞭太が攻守において存在感を放った。この日、守備面では広範囲の動きで味方をカバー。危険な地域でインターセプトするなどボール奪取の部分で貢献すると、特長の攻撃面でも少ないボールタッチで攻撃を組み立て、チャンスの起点となった。

「自分の特長である1タッチで縦パス入れることをいつも意識してやっていて、きょうはそれが結構できていた。あと運動量っていうのが僕達のチームの5つの約束、声と全力プレーと運動量、攻守の切り替え、球際に入っている。それが出来て良かったです」。結果は4-1で快勝。それでも、チームとしては先制後に緩んでしまったところがあり、司令塔である濱も「もっと自分が声出してチームを締めることができれば」と反省していた。

 濱は全国高校総体予選の決勝リーグで1年生ながら先発も経験していた期待のボランチだが、全国大会は登録外に。守備面での課題を残し、セカンドボールを拾うこともできていなかった。だが、Aチームに貢献するために磨いてきた守備面はこの日、効果を発揮していた。穴をなくして平均値の高いプレーヤーになることが目標。「前を動かしてどこに出てくるか予測したりしている。自分のストロングポイントを伸ばしながらも、対人とかまだ弱かったりする。平均レベルを上げていかないとAでも活躍できないので上げていきたい」

 本人は「自制心持ってチームのバランスを取れることが他の人よりも長けていると思う」と自己分析する。自分が、自分がとならず、チームのためにプレーできる部分も強み。「あの舞台(全国)に立ちたいと思っていたんですけど、まだ実力が足りなかったと思います。選手権は出れるように頑張りたい」と素直に認めて、改善してきたMFが選手権出場のために、この夏、そして秋、さらに己を磨く。

(取材・文 吉田太郎)
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