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[プレミアリーグEAST]1年でのプレミア復帰誓う流経大柏、エース候補のMF菊地「絶対上げるしかない」

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流通経済大柏高の来年のエース格、MF菊地泰智(左)が厳しいチェックを受ける

[11.27 高円宮杯プレミアリーグEAST第16節 流通経済大柏高 0-1 新潟U-18 流通経済大柏高G]

 11年のプレミアリーグ創設時からのオリジナルメンバーである流通経済大柏高が、初めてプリンスリーグ関東へ降格することが決まった。今季は開幕6連敗という最悪のスタート。うち5試合が1点差負けだったチームは第8節の柏U-18戦で初勝利を挙げたものの、その後も接戦を落とし続け、今季8回目となる1点差負けで降格が決定した。
 
 13年には高体連チームとして唯一となるプレミアリーグEASTとチャンピオンシップ制覇。11年と12年にも高体連最上位でリーグ戦を終えるなど、高校サッカー界を牽引する存在だったが、今年は苦しい1年となった。全国高校総体準優勝という結果を残した一方、リーグ戦では歴史を繋ぐことができず。MF本田憲弥(3年)は「夏以降、少しずつ良くなってきていたんですけど、最後のところで惜しいで終わってきたんで、ずっとそこは自分たちの弱さだったと思う」と指摘した。

 本田裕一郎監督は「ここ巻き返さないと。10年起き上がれないとかならないように。すぐに起き上がれるようにすぐやろうと思います」とすぐに来年のプリンスリーグ関東へ向けた準備に着手することを宣言した。この日先発したMF宮本優太(2年)、MF菊地泰智(2年)の2人の2年生や1年生CB関川郁万はいずれも来年、リーダー格としてチームを引っ張る役割となる。

 その中で1年時から出場してきた経験を持つエース候補の菊地は「(降格したのは)自分のせいなんで。来年は今年以上に責任感とか全部背負わないといけないと思うので、どんな状況でも引っ張っていかないと。みんながどうしていいのか分からない状況とかもある。そういう時に先頭立って、チーム引っ張っていって、プレミアリーグに戻ってきたい」と誓っていた。この日の前半は積極的にシュートへ持ち込もうとしていた一方、後半はセカンドボールの回収に気を遣う状況となってしまい、無得点のまま交代。選手権予選決勝の市立船橋高戦で鮮やかな同点ゴールを決めるなど、素晴らしい活躍を見せてきたが、継続性は指摘されている部分だけに来年は改善し、真のエースとしてチームを勝利へ導く。

 本田監督は「1年生がここのところぎゅんと伸びている。大きい子が伸びているから」と期待し、MF関大和主将(3年)は「優太とか泰智とか一緒にプレミア戦ってきたので、プリンス落ちても、彼ら中心になって1年で上がれる実力あると思うので、上がってほしい」と復活を託していた。プリンスリーグに所属することになったが、指揮官は総体、選手権で頂点を狙う意欲。確かに、来年、流経大柏はプレミアリーグを戦い、チャンピオンシップ優勝を目指すという権利を失った。それでも「絶対上げるしかない」(菊地)という強い思いを持って下級生たちは1年でプレミア復帰を果たし、同時にプレミア勢に負けないチームをつくり上げる。

(取材・文 吉田太郎)
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