beacon

注目DFは攻撃面で自身に「合格点」。青森山田SB三国スティビアエブスが世界の才能相手に個でも対抗

このエントリーをはてなブックマークに追加

[1.18 練習試合 青森山田高0-0ナイキアカデミー セント・ジョージズ・パーク]

 大器にとって自信をつける“対世界戦”となった。青森山田高は世界的なセレクションを勝ち抜いてナイキアカデミー入りしている才能たちと対峙。個々の能力高い相手に組織力で挑んで好勝負を演じたが、個の部分で対等に戦っていたひとりが左SB三国スティビアエブスだ。

「自分守備なんですけれども、仕掛けることを意識していて、アカデミー相手に仕掛けがどれだけ通用するかやってみたかった」という三国はスピードのある相手アタッカー陣の攻撃を球際激しい守りで防ぎつつ、チャンスがあれば攻め上がって単独突破にチャレンジ。前半21分に左サイドを深くえぐってクロスを上げたSBは、後半にもPAへ飛び込んで決定的な右足シュートを放つ。1対1で仕掛けた際には止められることなく、クロスまで持ち込むなど高い攻撃力を示して見せた。

 クロスを中央に合わせることができず、また後半は選手権優勝後の調整不足もあって運動量が低下したが、特に攻撃面では自分の思っていたようなプレー。「結構ボール持ったら縦に行こうと。縦に行って取られなかったのは合格点」と語り、同級生たちと戦い抜いた“世界”との一戦を「ショルダーチャージしたら飛ばされる場面もあったけれど、全員が球際とか負けている訳ではなかった。このチームで戦えてとても楽しかった」と笑顔で振り返った。

 卒業後は関東の強豪・順天堂大へ進学。将来性十分の186cmSBにとっては目標とする世界で戦うための課題を確認する試合となった。「海外でプレーしたいというのがある。身体を大きくしないと通用しないというのが分かったので、あとは守備力と身体を大きくすることと、キック精度をもっと上げていきたい」。通用した部分を伸ばし、課題を改善して注目DFは世界に近づく。

(取材・文 吉田太郎)

TOP