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[新人戦]東福岡は九州4位。メンタル面、切り替えの部分など改善してプレミア開幕戦へ

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東福岡高の中盤で存在感を放ったMF青木真生都

[2.13 九州新人大会3位決定戦 東福岡高 2-2(PK4-5)大津高 佐賀県総合運動場陸上競技場]
 
 連覇を目指した東福岡高は長崎総合科学大附高との準決勝を0-1で落とすと、大津高との3位決定戦は新10番のMF福田湧矢(2年)とMF中村拓也(1年)のゴールで逆転しながらも終了間際の失点によって追いつかれてPK戦で敗戦。森重潤也監督は「現実をしっかりと受け止めなければいけない。どの選手にも課題もストロングもある。レベルを上げてもらいたい」と語った。

 今大会の東福岡は精度の高いサイドチェンジを通し、個人技でDFを剥がしたり、競り合いで強さを見せたりするなど個々が特長を示していた一方、まだまだミス多く、判断の遅い場面も多い状況。下級生時からトップチームを経験している福田やMF青木真生都(2年)といった選手はある程度高いパフォーマンスを維持していたが、勝つためにピッチで気持ちの部分を出したり、やるべきことをやり通したりする選手をこれから増やしていかなければならない。

 エースMF福田は「勝つって気持ちがみんな統一されていない。何人かは統一されていると思うんですけど、何人かはその気持ちが足りないというかメンタルが弱い。勝ちたいという気持ちが出ていないし、(準決勝も)メンタルの部分で総附の方が一枚も上手だったので。(出す一歩も)相手よりちょっと先に、というのは毎回言われている。それができないから負けたと思います」とメンタル面を指摘。また福田はチームとしてやるべきことについて「攻から守への切り替えはできてきたんですけど、守から攻への切り替えはまだまだ」とチームとしての修正点を口にする。

 U-18日本代表のスペイン遠征のためにCB阿部海大(2年)が不在で、ケガなどで欠場した選手もいる。ベスト8へ進出した全国高校選手権直後に福岡県新人戦が開幕したため、ほぼぶっつけ本番の状態で九州新人戦まで戦ってきた。左SB長尾宏清(2年)やMF木橋朋輝(2年)、FW守田怜司(2年)らアピールしたような選手もいるが、本格的なチームづくりはこれから。森重監督が指摘したように、4月のプレミアリーグ開幕までの限られた期間の中で、可能な限り個々とチーム力を高めてまずは「高校年代最高峰のリーグ戦」に挑む。

(取材・文 吉田太郎)

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