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「やるからにはトップ目指したい」日本高校選抜MF住永主将はデュッセルドルフ国際ユースの頂点目標に掲げる

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MF住永翔はデュッセルドルフ国際ユース大会優勝を目標に掲げた

[3.26 練習試合 日本高校選抜候補 0-1 専修大]

「やるからにはトップ目指したい」

 日本高校選抜候補のキャプテンマークを巻くMF住永翔(青森山田高/3年)は、4月に出場する第55回デュッセルドルフ国際ユース大会(ドイツ)の目標についてそう口にした。

 全国高校選手権で優勝した青森山田高の選手達中心に、高校サッカーのヒーローたちが挑む世界との戦い。日本はデュッセルドルフ国際ユース大会の予選リーグで地元ドイツのフォルトゥナ・デュッセルドルフとマインツ、王者・ザルツブルク(オーストリア)、ノアシュラン(デンマーク)と対戦。予選リーグ2位以内が進出する準決勝、そして13年以来となる優勝を目指す。

 今年の日本高校選抜は2月のNEXT GENERATION MATCHでU-18Jリーグ選抜に大会最多得点となる4-0快勝。続く静岡県ヤングサッカーフェスティバルでも静岡県ユース選抜に5-2で打ち勝っている。チームとしてやるべきことが整理されていたように映ったチームは、個々の献身的な動きも効果を発揮して好スタートを切っていた。

 それでも、この日専修大に敗れて大学生との練習試合では連敗。ボランチとしてフル出場した住永は世界での戦いへ向けて「勝つ集団にならないといけない。日本の代表として見られるので生半可なプレーではダメだと思うし、だからこそ絶対に負けてはいけない。日本特有のすばしっこさだったり、足元の技術では負けてはいけないと思う」と語った。
 
 住永自身は青森から東京の明治大へ進学して環境が変わった。この日は好パスもあった一方でパスを引っ掛けてしまうシーンもあって十分に良さを出せたとは言い難い。本人はまだまだベストのコンディションではないと感じているが、それでも「いい選手はブレずにできる」という思いを持つMFは明大のサッカー、高校選抜のサッカーそれぞれに順応して結果を残すことに集中する。

 1月に青森山田の一員として臨んだイングランド遠征は1勝1分で無敗。「海外の選手とやっているので、距離感やどういうところでスピードが上がってくるのは何となくは分かっている」。その経験を海外の強豪クラブとの対戦で活かすか。「ザルツブルクとか凄く強いと思うし、そういう相手とやることはなかなかできないと思うので感謝しながらやりたい。相手の良さを盗まないといけないし、逆に日本人はこういうところがいいと出さないといけないと思う」。2冠王者・青森山田のリーダーを努めてきたMFは将来のために少しでも海外のチームから吸収すると同時に、自分自身、チームの良さを引き出しながら欧州でも勝ち続ける。

(取材・文 吉田太郎)

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