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[船橋招待U-18大会]注目の“ライバル対決”は東福岡が市立船橋に4発快勝

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前半25分、東福岡高はMF木橋朋輝が左足FKを決める

[3.31 船橋招待U-18大会予選リーグ 市立船橋高 1-4 東福岡高 グラスポ]

 31日、第22回船橋招待U-18サッカー大会予選リーグでプレミアリーグEAST所属の市立船橋高(千葉)とプレミアリーグWEST所属の東福岡高(福岡)が激突。15年度の夏冬全国大会で熱戦を繰り広げている“ライバル対決”は東福岡が4-1で快勝した。

「この結果が全てこれからの結果に結びつくとは思っていない。(市立船橋は)サニックスで優勝したところが本当の力だろうし、市船との位置づけがどうというのはこれからじゃないかなと思います」。東福岡の森重潤也監督はあくまでフェスティバルであるとして、快勝した結果を強調することはなかった。

 また、キャプテンマークを巻いたMF福田湧矢(新3年)も「前半自分たちのペースでやる時間が多くて自分達の形で点取ることができましたけれど、後半は勝っていることもあって相手の勢いを受けてしまっていた。そういうところがまだまだですね」。それでも東福岡は「市船に勝ちたいという気持ちでここへ来た」(森重監督)中で“ライバル対決”を良い形での白星で終えた。

「自分達の方が気持ちが入っていたと思います」(福田)という東福岡に対し、サニックス国際ユース大会で流通経済大柏高や広島ユースを破って優勝している市立船橋は朝岡隆蔵監督の「(先を見据えて)守備のやり方を変えた」「色々なバランス崩させた」ことに選手達がまだ対応できず。一方、雨の影響もあってスピーディーなパスワークを見せる東福岡は福田やMF青木真生都(新3年)を経由しながらサイドを変え、また活動量の多いMF田村和玖斗(新3年)の動きなど勢いもある攻撃によって市立船橋を切り崩した。

 前半22分、青木が豪快な右足ミドルをゴール左上へ突き刺して先制すると、25分にはMF木橋朋輝(新3年)の鮮やかな左足FKがゴールを破って2-0。27分には左サイドのスペースを突いた福田がDFをかわして右足を振り抜く。これはGK長谷川凌(新3年)に弾かれたが、こぼれ球をMF江村凛太郎(新3年)が押し込んで3点差となった。

 このままでは終われない市立船橋は後半立ち上がりから猛プッシュ。前半とは勢い違う動きを見せるが、次の1点も東福岡が奪う。3分、左サイドを突いた福田の折り返しを田村が決めて4-0。市立船橋はメンバーを入れ替えたこともあって、後半は持ち直してMF郡司篤也(新3年)のミドルシュートで1点を返す。だが、U-18日本代表CB阿部海斗(新3年)を中心とした東福岡の堅い守りの前に得点はこの1点のみに終わった。

 市立船橋はチャンスを得た選手がピッチで期待を越えるようなプレーをすることができず。朝岡監督は頑張り、対応力、修正力の部分の低さを指摘していた。一方でポテンシャルは認められているだけに今後へ向けての「必要な負け」(朝岡監督)だったことを選手達がこれからの結果で示す。

(取材・文 吉田太郎)

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