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「ただただ情けないです」。注目の2年生エース、徳島ユースFW藤原志龍は来年の雪辱とトップデビュー誓う

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徳島ヴォルティスユースの2年生エースFW藤原志龍

[12.17 高円宮杯プレミアリーグ参入戦決勝戦 流通経済大柏高 5-1 徳島ユース 広島一球]

「エースという責任を任されている中で、無得点に終わったことと、勝利に貢献できなかったことはただただ情けないです」。1-5で敗れた試合後、徳島ヴォルティスユースの10番FW藤原志龍(2年)は唇を噛み締めて悔しがっていた。

 中学時代からユースチームでプレーして公式戦で活躍。U-16日本代表に選出された経歴も持つ注目FWは今年、トップチームに2種登録されるなど注目度を高めている。この日もボールを受けると巧みな足技でファーストDFをかわして前進。強引に仕掛けてシュートを打ち込むシーンもあったが、相手に密着マークされる中で流れを変えるようなプレーをすることができなかった。

「研究されていた。それでもそこを打開しないともっと高いレベルにはいけないので、情けないですね」。点差が開く中、ムキになってドリブルしたところで奪われてしまうシーンもあった。「(足りないのは) 球際の強さですね。そこは大分向こうの方が上だった。ファウル気味でも強く行かないといけないところや切り替えの速さとか、そこはトップと似ていると思います」。トップチームに練習参加している際にも感じた課題を痛感。本人は強さ、切り替えスピードを上げること、加えて周囲を活用しながらプレーすることの必要性も口にしていた。

 羽地登志晃監督は、藤原の技術力やプレーの幅が広がったことなど成長を認めつつも、この参入戦でのプレーについては「実力を出せなかった。それを一番感じていると思う。アイツも素直なので話ながら一伸びしてもらえるようにしたい」と口にする。

「情けない」と感じるほど悔しい思いをした藤原の来年の目標ははっきりとしている。「来年も絶対にここに来て2勝してプレミアに上がりたいと思います」。課題を改善し、高いレベルでも強みを発揮できる選手になってプレミアリーグ昇格と、「ヴォルティスのトップでデビューできるようにしたい」という目標も来年達成する。

(取材・文 吉田太郎)
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