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「NIKE NEXT HERO プロジェクト」選抜メンバーがイタリア入り。“憧れの存在”と遭遇のMF谷川「早くサッカーがしたい」

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イタリア到着後、意気込みを口にしたMF谷川勇磨(ヴィッセル神戸U-18)

 高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2017プレミアリーグにおける「NIKE NEXT HEROプロジェクト」ポイントランキング上位選手中心に構成された海外遠征メンバーが22日、ロンドン経由でミラノ入り。都内の宿舎を出発してから約20時間をかけての長旅となったが、23日からはインテルアカデミーの練習施設でのトレーニングや練習試合が組まれており、選手たちはやや疲れの色を見せながらも翌日から始まる貴重な体験へ向けて気を引き締めていた。

 プレミアリーグWEST優勝のヴィッセル神戸U-18で主将を務めたMF谷川勇磨(3年)は、プレミアリーグ参加選手の代表として臨む今回の遠征について「チームでは陰で支えるという役割を担っていたんですけれども、見てくれている人は見てくれていたので、今回の遠征はそれにプラスアルファしてゴールに直結するプレーというのをもっと増やしてチャレンジしていきたいと思っています」と力を込める。

 18試合のリーグ戦で対戦相手の監督たちからの評価を得て「NIKE NEXT HEROプロジェクト」ポイントを重ね、遠征メンバーに選出。その評価に応えるようなプレーをして、イタリアで今後に繋がるものを掴んで帰るつもりでいる。

「イタリアは守備のイメージが凄く強い。自分の特長はやっぱりまず守備なので、ボールのアプローチの仕方やラインの設定の仕方を学んでいきたい」。“カテナチオ”の国で自分の武器である守備も一つレベルアップさせる。

 プレミアリーグWESTでは「前評判が低い状態からヴィッセルはスタートしたんですけれども、個人としても、チームとしても這い上がって優勝というところまでたどり着けた」と振り返ったように、シーズンを通してライバルたちより力を引き上げて優勝した。今回はそのチームメートたちの代表としてもイタリアで成長を目指すことになる。

 昨年12月のプレミアリーグチャンピオンシップ(2-3で敗戦)が“高校ラストゲーム”。イタリア遠征メンバーに選出された谷川は、年末年始と神戸U-18のトレーニングに通って準備をしてきたという。「(進路の福岡)大学に行く前の貴重な機会だったので、ここに懸ける思いというのは人一倍持っているつもりです」と谷川。だからこそ、長時間の移動も気持ちは翌日からの貴重な時間へ向けて切り替わっていた。

「長かったですけれども早くサッカーがしたいし、インテルの選手とやれるのもそうですし、自分の力を早く試したいというのがありますね」。ロンドンからミラノへの航空機では偶然にも元イタリア代表MFアンドレア・ピルロが同乗。「(先に搭乗していたピルロを見て)あそこで回復しました。ピルロの動画も携帯に入っている。パスとかキックの質とか見ていた」存在と遭遇し、テンションも上がったという谷川や他の17名の才能たちがイタリアでの一分一秒を大切にして、今後のサッカー人生での飛躍に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)

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