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日本高校選抜の“秘密兵器”炸裂。流経MF宮本の「投げれるかも」のロングスローが決勝点演出

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日本高校選抜MF宮本優太(流通経済大柏高)はロングスローでも勝利に貢献した

[2.10 NEXT GENERATION MATCH U-18 Jリーグ選抜 1-2 日本高校選抜 埼玉]

 日本高校選抜の“秘密兵器”が炸裂した。前半36分、日本高校選抜は敵陣深い位置で右スローインを獲得。すると、ボールを手にしたMF宮本優太(流通経済大柏高)がロングスローを投げ込む。ゴール前まで到達したボールのこぼれをFW飯島陸(前橋育英高)が右足でゴールへ押し込んだ。

 流通経済大柏は準優勝した選手権でもロングスローを多用していた。だが、ボールを投じていたのは左SB近藤立都らで宮本の“公式戦”でのロングスローは、初見と言えるようなもの。試合で投じてはいなかったものの、普段からチームでロングスロー練習を行っている流経大柏の中でその“才能”は磨かれていたようだ。

 日本高校選抜候補の大阪合宿(1月19日~21日)で「もしかしたら投げられるかも」と示唆した宮本を平野直樹監督(履正社高)も奨励。主将のMF田部井涼(前橋育英高)も「秘密兵器」と口にする宮本のロングスローが見事に決勝点となるゴールに繋がった。

 宮本は「良かったです。結構ちゃんと得点に繋がるんだなと。嬉しいですね」と笑顔。「これまで(流経大柏で)ロングスローはチームメートに頼っていたので。でも、ゴールに繋がるプレーができるなら、いくらでも投げます」と今後も積極的に投じていくことを誓っていた。

 この日、ボランチの位置でのアプローチ鋭い守備やバランスを取る部分など含めて勝利に大きく貢献した宮本だが、自身のプレーには満足していなかった。攻撃面での課題を挙げ、少しでもその部分で貢献していくことを誓う。日本高校選抜の“秘密兵器”もより破壊力を高めて、3月末からの欧州遠征、デュッセルドルフ国際ユース大会で少しでもチームの力になる。

(取材・文 吉田太郎)
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