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[NB CHAMPIONSHIP U-16]青森山田の中学生MF松木&小野が高校生上回るようなプレーで準決勝進出の力に

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青森山田高の一員としてプレーし、存在感ある動きを見せたMF松木玖生(左)とMF小野暉

[9.16 NB CHAMPIONSHIP準々決勝 青森山田高 3-0 静岡学園高 時之栖うさぎ島G]

 青森山田高は、全国級の高校1年生大会「new balance CHAMPIONSHIP U-16/2018」に中学生2人を帯同させている。静岡学園高との準々決勝に先発したMF松木玖生とMF小野暉の中学3年生2人は高校生の中で堂々としたプレー。年上の相手に食らいつくというよりも、むしろ高校生たち以上の存在感ある動きや、勝利へ導くプレーをして見せた。

 U-15日本代表のボランチ、松木はすでに青森山田高のプレミアリーグチーム(Aチーム)に交じってトレーニングしているという期待の星。「『年下でもこんな良いヤツいるんだ』と見せつけて、(この先)Jクラブとやっても当たり負けしない、技術面でも負けない選手になっていきたい」というMFは、ボールを奪うところや展開力で力を示し、積極的にミドルシュートを放つ姿勢や先輩に堂々と物言う姿勢も印象的だった。

 一方、左サイドアタッカーの小野はファーストプレーで仕掛けることができずに上田大貴コーチから指摘を受けていたが、すぐに立て直すと縦への仕掛けとクロスで見事な2アシスト。本人は「最後の試合しか自分はアシストしていない。今大会、高校生の足を引っ張っているだけ。準決勝、決勝でもアシスト、そして得点できるようにしたい」と納得していなかったが、持ち味のスピードを活かしたドリブルとクロスで準決勝進出に貢献した。

 青森山田中2年時に全国中学校大会で優勝し、今年も準優勝。力を認められて高校1年生チームに加わっている2人は、先輩たちに刺激を与えている。静岡学園高戦で2得点のMF安斎は「(中学生は)刺激になっている」とコメント。帯同するだけでなく、プラスアルファをもたらす2人は今大会で優勝に貢献し、青森山田高やその先のステージで目標を達成するつもりだ。

 松木は青森山田高での目標について「来年、プレミアリーグでスタメン出場できるような選手に。2年目からは10番を背負えるような選手になっていきたい」と語り、小野は「柴崎岳選手という理想の選手がいる。あの人のようにJリーグや海外で活躍してワールドカップに出れるようにしたい」。青森山田の次世代を担う彼らが先輩たち以上の活躍をして、この先の目標達成への自信を得る。

(取材・文 吉田太郎)

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