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[横山杯]“プレミアリーグ選抜”選出の新エース候補MF鈴木もゴール!市立船橋が名門対決制す

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前半25分、スルーパスで抜け出した市立船橋高MF鈴木唯人が勝ち越しゴール

[12.28 横山杯決勝リーグ第2節 市立船橋高 3-2 帝京高 HASAKI SOCCER VILLAGE A面]

 来年度の躍進を狙う強豪校の1、2年生たちが「サッカータウン波崎」で力を磨く「横山杯 第19回全国ユース招待サッカー大会」の1st Division Topは28日、決勝リーグ第2節を行い、第1グループの市立船橋高(千葉)対帝京高(東京)戦は3-2で市立船橋が競り勝った。市立船橋は予選リーグから7連勝。29日午前に行われる横浜創英高(神奈川)戦で、引き分け以上ならば決勝進出が決まる。

 市立船橋は序盤、寄せが甘くなったところを突かれて帝京MF石川航大(2年)に先制ゴールを許したが、20分にMF町田雄亮(2年)の展開から左SB植松建斗(2年)が折り返し、MF森英希(2年)が同点ゴール。さらに25分にはスルーパスで抜け出したMF鈴木唯人(2年)がGKとの1対1をループシュートで制して逆転した。

 後半にもFW伊藤涼也(2年)の右足シュートで加点した市立船橋は試合終盤に帝京のMF小島匠瑛(2年)にPKを献上。それを小島に決められて1点差とされたが、戦う姿勢を持ち続けてプレーした市立船橋が、選手権優勝回数計11回の名門対決を制した。

 市立船橋は新エース候補の鈴木が結果を残した。今月26日に「NIKE NEXT HEROプロジェクト」イングランド遠征メンバーに選出。プレミアリーグのライバルチームの選手たちとともに海外で力試しするチャンスを得た。

 旧チームから先発を獲得。朝岡隆蔵監督やコーチ陣も認めるテクニック、スピードを兼ね備えるMFは、新チームの10番候補筆頭だ。鈴木は欧州で「どんどん仕掛けてワンツーで入っていったり、切り裂いていきたい。フィジカルとかスピードとかはもちろんあっちの方が凄いと思う。自分と相手を比較した時に負けている人にどうやって勝っていけるか学びたい」と気持ちを高ぶらせている。

 年代別代表予備軍とも言える「NIKE NEXT HEROプロジェクト」メンバーからも吸収し、来年の活躍に繋げるだけ。今年はインターハイ初戦敗退、選手権では千葉県予選決勝で敗れているだけに、勝負の3年目で結果を残し、日本一を勝ち取る意気込みだ。

 現状については鈴木自身も、コーチ陣も満足していない。随所でレベルの高いプレーを見せる一方、良い形でボールを持ち、自分でシュートまで行けそうなところで迷ってしまっている部分がある。今大会やイングランドで自信をつけて新シーズンを迎えたいところだ。

「去年は3年生に凄い選手がいたので自分はゲームを作っていく側に回っていたんですけれども今年は結果を求めていきたい。(チームは)個々としては頑張るところとかみんな持っていると思う。(そして)まとまりがあるのは良いところ。みんなで経験を積んでもっとやっていかないといけない。(海外を経験する)自分がチームに戻ってきて一番やらないといけない。満足せずにやらないといけない」。欧州では他の選手ができない貴重な経験を積むことができる。鈴木は少しでも成長して帰国し、チームに好影響を与えて結果に繋げる。

(取材・文 吉田太郎、取材協力 スポーツマネジメント)

●【特設】横山杯 第19回全国ユース招待サッカー大会

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