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U-18J選抜の10番、広島ユースMF土肥は“稲垣選手のような”守備身につけてプレミア連覇、トップへ

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U-18Jリーグ選抜の10番、MF土肥航大(広島ユース、右)が目標とする先輩のような守備を身に着けてトップ昇格へ

[2.16 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-1 日本高校選抜 埼玉]

 この日、「NEXT GENERATION MATCH」が行われた埼玉スタジアム2002は昨年12月15日に行われたプレミアリーグファイナルを制し、「高校年代真の日本一」に輝いた地。U-18Jリーグ選抜の10番を背負ったMF土肥航大(広島ユース2年)は、良いイメージのあるという場所で存在感のある動きを見せた。

 広島ユースの3-6-1とは異なる4バックシステムのダブルボランチ。初めて一緒にプレーする選手が多く、またプレミアリーグファイナルの時に比べて埼玉スタジアムの芝が短かったことでボールが詰まってしまい、序盤は上手くコントロールすることができなかった。

 だが、高い攻撃センスを持つボランチは早い時間帯でアジャスト。最終ラインにまで下りてボールを引き出し、正確に繋ぐなどU-18Jリーグ選抜の攻撃の中心となっていた。本人は「自分のプレーが出せたというのがあるんですけれども……」と話していたが、チームは終了間際の失点によって引き分け。土肥も攻撃のパターンを増やせずにチームを勝たせられなかったことを反省し、「納得いかないです」と首を振っていた。

 今年はプレミア王者・広島ユースのリーダー格。「去年から出ているんで、チームを引っ張ってまたチームを日本一を取れるように。(攻撃をコントロールするために後方へ)落ちながらも前で攻撃参加しながら守備のハードワークだったりを増やしていきたい」と力を込める。

 広島ユースの沢田謙太郎監督から求められているのは激しい守備の激しさだ。「(トップチームの)稲垣選手のような激しい守備。そこをもっとやれと監督に言われているので、もっと意識してやっていきたい」。トップチームのMF稲垣祥は昨年、“広島の心臓”としてその連続性のある動き、激しい守備などを発揮してチームのJ1・2位に大きく貢献した。

「稲垣選手に比べたらまだまだです」と語る長身ボランチは得意の攻撃面だけでなく、意識しているという守備面でも進化を遂げてトップチーム昇格を目指す。昨年、ダブルボランチでコンビを組んだMF松本大弥(3年)がトップチーム昇格。「昨年は日本一を取って最高の終わり方をしたので、自分の代も日本一取って終わりたい。個人的にはトップ昇格して松本大弥君に負けないようにしていきたい」と語る注目ボランチが、チームをプレミア連覇へ導き、“相棒”のようにトップ昇格を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
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