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青森山田の新エース・武田はフル出場で技巧も発揮。高校選抜の「スタメン取れるように」

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日本高校選抜のMF武田英寿(青森山田高)は随所で技巧を発揮

[2.16 NEXT GENERATION MATCH U-18Jリーグ選抜 1-1 日本高校選抜 埼玉]

 新生・青森山田高のエース、主将として期待されるMF武田英寿(2年)は日本高校選抜のインサイドハーフとして先発出場。DFラインからのつなぎ役、前線のサポート役としてボールに絡んで日本高校選抜の攻撃をコントロールした。

 巧みなボールコントロール、身のこなしでターンして前を向き、得意の左足パス。ただし、U-18Jリーグ選抜にボールを保持されて押し込まれる中、低い位置でボールに絡むシーンが増えてしまい、前線に預けたあとシュートレンジでボールを受ける部分を増やせず。シュートゼロに終わったことを悔しがっていた。

 トレーニングからインサイドハーフに入っても前線の位置に入っても攻撃にタメを作ったり、サイドチェンジで局面を変える力を見せている。ただし、この日は負傷欠場した先輩MF天笠泰輝(青森山田高3年)に代わる形での先発出場。まだ高校選抜の中で絶対的な存在になることはできていない。

 この日の試合後は天笠から「良かったぞ」と声がけされたという。軽い肉離れの影響で今月上旬から行われたU-18日本代表スペイン遠征から離脱しており、久々のフル出場。コンディションはベストではなさそうで、決定的なミスもあったが、それでも高い精度のプレーを随所で見せていた。十分にスタメン出場する力はあるだけに、ここからより存在感を高めて「次、選ばれたら海外(4月の欧州遠征)までにはスタメン取れるように」チャレンジしていく。

 約1か月前に選手権優勝を味わった埼玉スタジアム2002でのプレーは「凄く楽しかったです」。今年の「高校サッカーの主役候補」と言える注目レフティーは1年後、青森山田の10番を背負ってここに戻ってくることを目指す。

「2年生として唯一(選手権)優勝を味わったので、チームを引っ張っていきたい。(今年のチームは)メンタル的な部分でも分からないことや、経験も少ない方だと思う。そこは自分が持っているもので引っ張っていかないといけない。プレーでは得点という部分で貢献したい」。ポジションは違うが先輩の10番、檀崎竜孔(3年→札幌)のようにゴールを連発し、背中でチームを引っ張って目標の選手権連覇、高校3冠を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2018
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