beacon

[船橋招待U-18大会] 桐光学園はセレッソデビューの西川刺激に、MF中村「帰ってきても出れないくらいの環境を」

このエントリーをはてなブックマークに追加

桐光学園高MF中村洸太がセカンドボールに反応する

 Jリーグの舞台で躍動し始めたチームメートから大いに刺激を受けている。来季からのセレッソ大阪加入が決まり、2種登録もされた桐光学園高(神奈川)FW西川潤(新3年)が、3月13日のルヴァンカップでデビュー。いきなりワンツーから決定的な右足シュートを打ち込むなどJリーガーの中で存在感ある動きを見せた。これに刺激を受けているのが桐光学園の選手たちだ。

 昨年からボランチのレギュラーを務めるMF中村洸太(新3年)は「最近まで一緒にグラウンドでやってきた人がプロでやっている。去年も自分がやってきて彼のレベルを体感してきて、スピード感とか凄く速かったですし、自分も潤に引っ張ってもらっていたところがあるので、付いていって追い越せるように頑張っていきたい」と力を込めた。

 チーム内では「西川が帰ってきても出れないくらいの環境を作る」と話し合っているのだという。ポジションを空けて待っているのではなく、帰ってきても簡単には出場チャンスを与えないくらいにレベルアップする意気込み。特に他の選手よりも経験値を持つ中村は、「自分が守備とかしっかりやってオフェンスがストレスなくできるように気を遣ってやっていきたい」と語る。

 第24回船橋招待U-18大会では中盤でのハードワークが光っていた。元々、テクニカルなMFとして桐光学園に加入した中村だが、まず守備から試合に入る桐光学園の中で課題だった守備面が向上。現在は球際の攻防の強さやポジショニングなどむしろ守備面での強みが光る選手になっている。

 本人は球際での潰しやハードワークの部分を発揮しながら、得点を決める選手を目指している。「真ん中で点取れる選手というのが評価高いと思う。去年、それで数字に繋がっていかなかったので、アシストのアシストみたいなプレーばかりだったので、今年は点を決めるところだったり、アシストのところだったり、こだわってやっていきたい」と誓った。

 西川がチームに復帰するのは4月中旬の予定。その後も年代別日本代表チームでの活動やC大阪での活動のために不在となることが多そうだ。その中でチーム全体がレベルアップすること。特に中村はプレーやコーチングでチームに影響をもたらす選手となって、一つでも多くの白星に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)

TOP