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[プレミアリーグEAST]FW染野唯月の衝撃再び!! 8年ぶり復帰の尚志、エースのハットで白星発進

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ハットトリックを達成した尚志高FW染野唯月

[4.6 高円宮杯プレミアリーグEAST第1節 柏U-18 0-3 尚志高 AGFフィールド]

 高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEASTは6日、AGFフィールドで、第1節1日目を行った。第2試合では昨季5位の柏レイソルU-18と8年ぶりにプレミア昇格を果たした尚志高が対戦。前半25分にFW染野唯月(3年)の得点で先制した尚志は、後半34分と同40分にも染野がネットを揺らし、3-0の完封勝利で白星スタートを切った。

 選手権でベスト4進出と躍進を果たし、8年ぶりにプレミアリーグに復帰した尚志の仲村浩二監督は「去年の3年生は力があったが、今はそれほど力があるチームではないと思っているので、全員で一体感を持って徹底した守備で頑張り、どうにか1点をもぎ取って勝とうと準備した。この舞台に立てるのが幸せなので、皆で楽しもう」と選手たちをピッチへと送り出した。

 序盤から右サイドのMF郡司克翔(3年)の鋭い突破から好機を生み出し、前半2分にはMF菅野稜斗(2年)、同23分にはFW山内大空(3年)がフィニッシュまで持ち込むがネットを揺らすには至らず。しかし同25分、ゴール正面でFKを得ると、キッカーを務めた染野が強烈な直接FKをネットに突き刺して先制に成功する。

 1点のビハインドを背負ったまま後半を迎えた柏U-18は、あたまからMF佐々木寛太(3年)に代えてMF揖斐俊斗(2年)、DF富田英寿(3年)に代えてDF沖原章仁(2年)を投入して状況を打開しようと試みる。すると一気に流れを引き寄せ、同9分にFW奥田陽琉(3年)、同20分にFW清水勇貴(2年)、同23分に奥田がゴールを脅かしたものの、ゴールを奪うことはできなかった。

 すると、再び染野が牙をむく。後半34分、後方から送られたボールをヘディングで左サイドに展開すると、自らはゴール前へと走り込む。菅野のクロスに驚異的とも言える滞空時間の長いヘディングで合わせてゴールへと叩き込み、尚志のリードは2点差に広がる。さらに同40分にはPA外でボールを受けると、対面する相手、そしてGK吉野松輝(3年)の動きを見極め、右足の狙いすましたシュートでゴールを陥れてハットトリックを達成。チームは柏U-18の反撃を許さずに3-0の完封勝利を収めた。

 1月12日の高校選手権準決勝・青森山田戦で3得点を奪って一躍脚光を浴びた染野は、プレミアリーグデビュー戦でも衝撃のハットトリックを達成。指揮官も「染野が要所要所できちっきちっとプレーしてくれたので助かった」と賛辞を惜しまなかった。だが、高校選抜に選出されている染野は欧州遠征のために第2節と第3節を欠場する。エースの不在は大きな痛手となるが、「次の選手が与えられたチャンスをどうモノにするか。染野がいない練習もしてきたので、そこですごい成長が見れたら嬉しい」とピッチに立つ選手たちに期待を寄せた。

(取材・文 折戸岳彦)
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